8. GoogleのYouTube買収とソーシャルメディアの本格化
Googleが2006年にYouTubeを16億5000万ドルで買収したのは、ソーシャルメディアに正当性を与えるためというよりも、ウェブにテレビを持ち込むためだったと論じる人がいるかもしれない。どちらにしても、それはテクノロジ業界にとって重大な出来事だった。
Googleか、あるいはほかの大企業がYouTubeを買収しなかったとしたら、コストの高騰とコンテンツ所有者との訴訟によって、この動画共有サイトが、その人気にもかかわらず、立ち行かなくなっただろうということは想像に難くない。GoogleはYouTubeを庇護した(今もそうしている)が、一方で、良いアイデア以上のものになるよう取り組んでもいる
驚愕すべき買収金額は、GoogleのCEOであるEric Schmidt氏でさえひどく法外な額だと認めたほどだが、後に続くWeb 2.0への投資の火付け役となり、FacebookやTwitterなどほかのソーシャルメディアプラットフォームにとっての市場の呼び水となった。
もちろん、こうしたソーシャルメディア企業に対する大きな疑問は、採算性だ。例えばFacebookは最近、キャッシュフローの黒字化を発表したが、会計学を学ぶ学生で、これが採算性のあることと同じだとは言う人はいないだろう。それでも、大人気のソーシャルメディアサイトを収入源に変えるモデルを提供できる企業があるとすれば、それはGoogleだろう。
提供:Google screenshot