GoogleによるYouTubeの買収を受け、他の企業も財布の紐を緩めることになれば、それはMary Hodder氏にとってはうれしい知らせだろう。
というのも、Hodder氏は、ネット上から動画を探し出すのを支援するウェブサイトDabbleのCEO(最高経営責任者)を務めているからだ。
電子メールで質問に答えたHodder氏は、「GoogleによるYouTube買収は、われわれの価値が認められ、だれがどんなビデオをどこに提供しているかの重要性に関する認識が向上するきっかけになるだろう」と記している。「Dabbleを知らなかった多くの人たちが突然、われわれのところにやってきて、われわれが提供する検索とソーシャルディスカバリの価値に気が付き始めている」とHodder氏は続ける。
10月9日にbe買収は、Web 2.0の世界が熟成しつつあることを裏付けるものだ。この2年半、Yahoo、Googleなどの大企業は、急速に成長を遂げる小規模のウェブ企業を買収し、製品ポートフォリオを手に入れることが多かった。その最たる例が2005年のYahooによるFlickrの買収だ。
これらの企業の多くは買収金額が1億ドル以下だった。今回のYouTubeの買収は、これまでの買収金額を上回るものであることから、業界の中には、ハイテク業界は、1999年と2000年に見られたのと同じようなバブルに突入しつつあるとみるものもいる。
GoogleによるYouTubeの買収は、他社の買収意欲を刺激するのだろうか?もしそうであれば、業界にはDave.TV、MetaCafeなどの小規模なビデオ企業はたくさんあり、これらも買収の対象となる可能性がある。
だが、問い合わせたベンチャー投資家は誰もが、注意深い姿勢を見せた。GoogleによるYouTubeの買収が特殊なものに見える理由の1つが、2社の持つユニークな性質だ。
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