コンセプトの発信では、新たなキービジュアルを採用。エネループとしては、初めてイラストを採用したトップページのデザインとした。
「これまでは森のなかに少女がたたずんでいる画像などを利用していたが、イラストの採用によってビジュアルを刷新したイメージを打ち出した。イラストのサイトデザインは、ターゲットとする米国、ドイツなどでの市場調査で、最も高い評価を得たことも、このデザインに決定した要因のひとつ」という。
青を基調に、白を配したシンプルな色合いとすることで、エネループのブランドカラーをイメージ。三洋電機時代からのエネループのコンセプトである「For Life and The Earth」に基づいた図案を採用している。エネループを示した乾電池のイラストのなかには、植物や蝶、鳥、魚などにより命を表現。太陽や海などの地球に関わる絵が盛り込まれている。
「シンプルであり、端的であり、ストーリー性があるキービジュアルになっている」(水田課長)とする。
さらに、サイト内には、2005年11月14日の発売以来、15年間に渡るエネループブランドの数々の商品や歴史を紹介するコーナーを用意しているほか、エネループが持つ技術的な特徴を紹介するコーナー、エネループを購入することができる直販サイトを国ごとに紹介するコーナーなどがある。
パナソニックの八木氏は、「これまでエネループが届いていなかったお客様にも届けたいという思いを込めてデザインした。同時に、エネループのブランドを築き上げてきたエンジニアやデザイナーなどの先人たちの思いや、エネループを販売している営業、パートナーなどの人たちの思いも取り入れたものになっている」とする。
一方、エネループに対する不満点の改善という役割では、よくある質問に答えるFAQコーナーの充実のほか、マニュアルのサポートがある。
海外向け製品では、さまざまな国に対応する形で、多言語でマニュアルが書かれており、とくに充電器では、その内容が煩雑になる傾向があった。新たなサイトではそうした紙のマニュアルの課題部分をフォローできるようにし、図や動画を利用して、より分かりやすく説明を行っている。
パナソニックでは、今後も、コンテンツを充実させる予定であり、より見やすいサイトへと改善を進めていくという。さらに、英語以外に、中国語、ポルトガル語にも対応するという。ちなみに、現時点で、同サイトでの日本語対応は予定されていない。
水田課長は、「2021年3月末でひとつの完成を目指すが、これはまだスタートでしかない。商品の特徴をしっかりと伝えていくことは当然だが、ブランディングの観点からすれば、サスティナブルなライフスタイルを紹介しながら、そのなかでエネループがどう生かされるのかといったことも訴求したい。エネループを通じて、どう社会貢献ができるのかといったことも考えたい。さらに、コミッティを形成して、お客様の声を集めて次の製品化につなげるといったこともやっていきたい」とする。
そして、水田課長は、「エネループのコンセブトは、2005年11月の発売以来、15年間にわたって、まったく揺らぎがない。そのコンセプトの良さ、商品の良さを、世界中のもっと多くの人に知ってほしい。」とし、「この成果をもとに、日本を含めたグローバル統一のブランディング戦略にも取り組みたい」とする。
また八木氏は、「エネループで目指しているのは、サスティナブルな社会の実現であり、それを、多くの人が自ら実行するための第一歩としてエネループを使ってほしい。今回の取り組みを通じて、そのきっかけを作りたい」とする。
エネループのチームでは、2019年の発売が最後となっている特別なデザインやカラーを施した限定版モデルも復活させたいという。その動きにも期待が集まる。
また、15周年記念モデルは、現時点では具体化されていないが、個人的には、11月までの15周年期間中に、なんらかしらの記念モデルが登場することを期待したい。
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