ラブライブ!好きな記者が見たスマホゲーム「スクスタ」独断偏見インプレッション

 CNET Japanの編集記者が気になったサービスや話題のトピックなどを、独自の視点で紹介していく連載「編集記者のアンテナ」。主にゲームを中心としたエンターテイメント領域を取材している佐藤が担当。今回は、ブシロードのスマートフォンゲームブランド「ブシモ」からリリースされている「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS」(スクスタ)を取り上げる。

 本作は、スクールアイドルプロジェクト「ラブライブ!」シリーズをテーマとしたスマートフォン向けゲームアプリ。ブシロード、KLab、サンライズによる共同開発タイトルとして、2019年9月から配信している。「ラブライブ!」で登場した音ノ木坂学院の「μ’s」、「ラブライブ!サンシャイン!!」で登場した浦の星女学院の「Aqours」、そしてスクスタから物語を展開する虹ヶ咲学園の「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」(ニジガク)が一同に会した、ラブライブ!体感育成アドベンチャーゲームとなっている。

μ’s、Aqours、ニジガクによるグループの枠を超えて共演するタイトルとなっている
スクールアイドルのμ’s、Aqours、ニジガクによるグループの枠を超えて共演するタイトルとなっている

 プレーヤーは、私立虹ヶ咲学園に通う生徒。ゲーム内ではプレーヤーにあたる人物を立てておらず、プレーヤー自身が“あなた”としてメンバーと接する形で物語が進行していく。なおTVアニメで描かれていた時代設定とは異なり、スクスタではμ’sとAqours、そしてニジガクのメンバーが同じ時代、同世代として存在している世界観となっている。

プレーヤーは虹ヶ咲学園に通う2年生の“あなた”。メンバーもあなたに向かって話しかけてくる
プレーヤーは虹ヶ咲学園に通う2年生の“あなた”。メンバーたちもあなたに向かって話しかけてくる

 大まかなゲームの要素としては、「育成」「ライブ」「ストーリー」があり、メンバーを育てて仲良くなり、一緒にライブを盛り上げてストーリーを進めていく形となっている。

ホーム画面。お気に入りとして設定したメンバーが登場。メンバーをタップすると反応を返してくれるほか、一定回数は後述する「キズナポイント」を獲得することができる
ホーム画面では、お気に入りとして設定したメンバーが登場。メンバーをタップすると反応を返してくれるほか、一定の回数分は、後述する「キズナポイント」を獲得することができる
ホーム画面にアイコンがある「毎日劇場」。メンバー同士の会話が毎日更新されており、日常が垣間見えるものとなっている
ホーム画面にアイコンがある「毎日劇場」。メンバー同士の会話が毎日更新されており、日常が垣間見えるものとなっている

ニジガク再始動とスクールアイドルフェスティバル実現に向けた物語

 スクスタにおけるストーリーは全編フルボイスとなっている。メインとなるストーリーで、掲載時点で公開されている19章のうち、第17章までがFirst Seasonとして位置付けられており、ニジガクの活動を基点とした成長物語となっている。物語は、あなたがμ’sとAqoursの合同ライブを見て衝撃を受け、スクールアイドルに興味を持つことから始まる。

ストーリーは、各話とライブステージを挟む形で進行。メンバーたちの物語を見つつ、ライブをクリアして先に進めていく
ストーリーは、各話とライブステージを挟む形で進行。メンバーたちの物語を見つつ、ライブをクリアして先に進めていく
スクールアイドルとして人気となっているμ’sとAqoursの合同ライブが開催。その中継をたまたま見たあなたは衝撃を受ける
スクールアイドルとして人気となっているμ’sとAqoursの合同ライブが開催。その中継をたまたま見たあなたは衝撃を受ける

 前半は、解散寸前の状態にあったニジガクを、あなたが持ち前の行動力でメンバーを集めなおし再始動。あなたは同好会の部長という形で関わっていくことになる。ニジガクはメンバーの個性を生かすソロ活動を主体としながら、スクールアイドルの文化祭である「スクールアイドルフェスティバル」の出場を目標に掲げて活動し、見事メインステージ出場を勝ち取る。

虹ヶ咲学園でも、同好会としてスクールアイドルの活動は行われていたが、部室に行ってみると中須かすみただひとり。解散寸前の状態にあった
虹ヶ咲学園でも、同好会としてスクールアイドルの活動は行われていたが、部室に行ってみると中須かすみただひとり。解散寸前の状態にあった
あなたが中心となってメンバー9人を集め、ニジガクは再始動を果たす
あなたが中心となってメンバー9人を集め、ニジガクは再始動を果たす

 そして、μ’sやAqoursとも交流を持つようになる。まずAqoursの秘密を探るべく、あなたは単身で活動拠点の静岡県沼津へ。話を聞くだけのつもりが、現地イベントの手伝いを志願する。さらにμ’sへ、スクールアイドルのファンサイトを通じて密着取材を敢行。そしてμ’sとニジガクの9番勝負を行うことになる。

Aqoursの魅力を探るべく、あなたは単身で静岡県沼津へ。話を聞くだけのつもりが、さまざまな活動を手伝うことになり、信頼を得るようになる
Aqoursが出演する「沼津サマーフェスティバル」の手伝いを通じて、メンバーから信頼を得るようになる
μ’sへは密着取材をしたあと、矢澤にこの発案で9番勝負をする流れに……
μ’sの密着取材を実施したあと、矢澤にこ(中央)の提案で9番勝負をする流れに……

 μ’sとの勝負を通じて、あなたはニジガクのための楽曲「TOKIMEKI Runners」を制作。そんなさなか、スクールアイドルフェスティバル中止の知らせが舞い込む。そこで、急遽虹ヶ咲学園の講堂でライブを実施する。

虹ヶ咲学園の講堂で「TOKIMEKI Runners」を披露するニジガクメンバー
虹ヶ咲学園の講堂で「TOKIMEKI Runners」を披露したニジガクメンバー

 後半は、スクールアイドルフェスティバルをどうしてもあきらめきれないあなたが、自ら実現のために動くというもの。また、スクールアイドル活動には否定的な1年生の三船栞子が現れ、新生徒会長としてニジガクと対立するものの、最終的に10人目のメンバーとして加入する。この2つの流れは別々ではなく、お互いに絡み合いながら進行する。スクールアイドルフェスティバル復活に向けてさまざまな困難が待ち受けるなか、あなたとニジガクのメンバー、さらにμ’sとAqoursも含めたスクールアイドルたちの絆の物語が展開される。

講堂でのライブで、見に来ていたμ’sとAqoursも参加。3グループの共演を見て、あなたはスクールアイドルフェスティバルを実現したい思いを強くする
講堂でのライブには、見に来ていたμ’sとAqoursも参加。3グループの共演を見て、あなたはスクールアイドルフェスティバルを実現したいという思いを強くする
μ’sのリーダーである高坂穂乃果(右)、Aqoursのリーダーである高海千歌(左)も諦めきれないと話し、両グループのメンバーも協力してくれることに
μ’sのリーダーである高坂穂乃果(右)、Aqoursのリーダーである高海千歌(左)も諦めきれないと話し、両グループのメンバーも協力してくれることに
スクールアイドルフェスティバル実現に向けて奔走するあまり、あなたとニジガクのメンバーと距離ができ、幼なじみである上原歩夢と衝突してしまう一幕も
あなたがスクールアイドルフェスティバル実現に向けて奔走するあまり、ニジガクとの間に距離ができてしまい、幼なじみでもある上原歩夢と衝突してしまう一幕も
ニジガクの前に突如として表れた1年生の三船栞子。後にメンバーとして加入するのだが、始めはスクールアイドルの活動は無意味と、対峙する立場だった
ニジガクの前に突如として現れた1年生の三船栞子。後にメンバーとして加入するのだが、始めはスクールアイドルの活動は無意味と、対立する立場だった
新生徒会長となった栞子だが、生徒会活動はうまくいかない様子。そしてさまざまな出来事があった末、ニジガクの練習に参加することに。そして次第とメンバーとの距離が近づいていく
新生徒会長となった栞子だが、生徒会活動はうまくいってない様子。そしてさまざまな出来事があった末、ニジガクの練習に参加することに。次第にメンバーとの距離が近くなっていく

 このほか、メンバーひとりひとりにスポットをあてた「キズナエピソード」では、メンバー個々のストーリーが楽しめる。イラストや衣装に関連した「サイドエピソード」も用意されているほか、定期的に行われているイベントでも、グループの枠を超えて交流するエピソードを見ることができる。

詳細は後述するが、ライブなどで得られるキズナポイントが一定値になるとキズナレベルがあがり、キズナエピソードが解放される
詳細は後述するが、ライブなどで得られるキズナポイントが一定値になるとキズナレベルがあがり、キズナエピソードが解放される
普段は「璃奈ちゃんボード」で顔を隠している天王寺璃奈。キズナエピソードを進めていくと、ボードを外してステージに立つ決意をする場面がある
普段は「璃奈ちゃんボード」で顔を隠している天王寺璃奈。キズナエピソードを進めていくと、ボードを外してステージに立つ決意をする場面がある
期間限定のイベントでは、内容によってスクールアイドル活動のなかだけでは見られない日常を描いたストーリーを見ることができる
期間限定のイベントでは、内容によってスクールアイドル活動のなかだけでは見られない日常を描いたストーリーを見ることができる

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