キズナエピソードを進めていくことによって解放される要素に楽曲があり、エマの場合は12話でソロ2曲目となる「声繋ごうよ」、21話で3曲目となる「哀温ノ詩」が設定されている。そして、その楽曲にまつわるエピソードが、対象話数の前から複数話にまたがって展開される。
前者のほうは、エマに誘われ、日曜保育のボランティアに行くところから始まる。エマは歌を歌うなどして子どもたちに大人気だったが、ひとりの男の子がなじめずにいて、誘おうとしたらどこかに行ってしまう。その後、次の曲に向けたミーティングでは、エマから一緒に歌うと仲良くなれて、笑顔になれる曲がいいと提案される。
ある日に、エマがいつも行っている路上ステージで歌うものの、誰も足を止めずひとりきりの状況が続く。様子を見ているとあの時の男の子が現れて、一緒に歌ってくれるという。エマの思いを乗せた歌声が男の子の心を開くハートフルな内容となっている。
「声繋ごうよ」は、子どもたちと一緒に歌っている光景が浮かぶような曲で、エマの優しさがあふれるような、そして頑張っている人を応援するようなエールソングとなっている。
後者のほうは、エマが憧れのスクールアイドルの手がかりを探すために出かけるところから始まる。帰りがけに見つけた着物を着ることができる写真館で、着物姿のエマを撮影してもらうことに。さらにその撮影が縁で、着物モデルの手伝いを始める。
そして写真館の娘であるマイが現れ、彼女もスクールアイドルをしているということで映像を見ると、エマがスクールアイドルを始めるきっかけとなった曲を歌っていた。マイはこの歌を先輩から受け継いだこと、そしてスクールアイドルの活動を終わりにすることを告げる。なぜマイがその曲を受け継いだのか、そしてスクールアイドルを辞めるのか……は、実際に見てのお楽しみとするが、運命的な出会いとともに、歌に対しての強い思いと愛着を感じさせる内容となっている。
「哀温ノ詩」は、現在のところ2D専用楽曲となっているが、3Dでの実装が予定されている。厳かな雰囲気が漂うような和風バラードとも言える楽曲で、新たな一面を表現したもの。と同時に、大切な歌だからこそエマの中にある意志の強さと、スクールアイドルとしての決意が伝わるような歌となっている。
エマのキズナエピソードは、なりたいスクールアイドルの姿を模索する成長物語ととらえており、ここまででは触れてなかったが、エマがライブを通してファンの優しい気持ちに触れ、その優しい気持ちを伝えあうライブがしたいと決意を固める場面がある。エマが一歩成長したと感じられる場面であり、歌声を通して優しい世界が広がっていく光景を見てみたい、その姿を応援したいと思えた次第だ。
最後に、8月に突如として登場した「ぐっすりおねんね企画」なるものがあり、「彼方とエマのパジャマパーティー」と題したスペシャルドラマが公開され、彼方に向けてエマが子守歌を歌っている様子が収録。さらに「エマちゃんの子守唄を一人で享受するのは人類の損失」という彼方の意向で、おやすみソング集も別途公開された。“耳で感じるマイナスイオン”と表現できるような、エマが持つ癒しの力を存分に発揮したものとなっており、“ぐっすりおねんね”したい方は聴いてみるといいだろう。
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