「我々のビジネスはまだ1合目」 --ランサーズ秋好氏が語る上場への思い - (page 2)

阿久津良和 藤井涼 (編集部) 佐藤和也 (編集部)2020年01月02日 10時00分

経営は不確実だが、筋肉は裏切らない

——この10年間でランサーズという企業も変わりました。オフィスを鎌倉から渋谷に移転し、秋吉さんご自身も体を鍛えるようになりましたよね。本題とは脱線しますが、筋トレの重要性についても聞かせてください。

 そうですね。最初は新川崎のベンチャーインキュベーション施設、次に鎌倉で「カマコンバレー」を立ち上げ、東京では地方創生に注力しました。新川崎時代はただの引きこもりエンジニアでしたね。誰も採用したくないし、話もしたくないというぐらい。鎌倉に移ったあたりから人と会話し、採用できるようになりました。

 筋トレもそうですが、この規模だと社長に依存する部分が少なくありません。「自分自身が変わらずして誰が変わるんだ」と考えるようになり、自分自身を観察したところ、己の肉体にたどり着きました。当時の体脂肪率は18%程度でしたけど、朝5時に起きて筋トレ、サウナ、朝9時に出社という生活を半年ほど続けて、5%まで落としました。最近は忙しくてジム通いも週1日に減って太ってきましたが、週2日は行きたいですね。

——とんかつの衣ははがすとか、ラーメンはもう何年も食べていないと以前おっしゃっていました。

 そうですね。自分からは意図的に食べませんが、会食などで出てきたら炭水化物も食べるというスタンスです。一時期は、大先輩の経営者が会食を寿司屋で開く際に、大将に電話で僕の格好を伝えて、「できる限り刺身で引っ張って。(その後の握りも)シャリを小さく」とお願いしていたこともありました。ファーストフード店やラーメン屋が金物屋にしか見なかった時もありましたね(笑)。

——以前、「経営は不確実だが、筋肉は裏切らない」とおっしゃっていました。

 まさにその通りです。経営はどこまで行っても不確実性の塊で、失敗を避けて通れません。会社が拡大すればするほど不安定さは増して、正解も分からなくなりますが、筋トレはやればやるほど確実に(筋肉が)身に付きます。24時間中(筋トレに割いた)30分は確実性があるんですよ。僕にとって確実に努力したら成果が出るところに、精神の安定につながるんですね。

 加えて筋トレはテストステロン(男性ホルモンの一種)値が向上しますので、精神安定や安眠といった効果も生まれます。経営者で1番ツラいのは、朝4~5時に「資金がショートした」「事業に失敗した」といった悪夢で目が覚めること。ですから安眠効果は大きいですね。社員に対しても優しくなれます(笑)。

 サウナ&水風呂も意思決定という意味で重要です。8分2分のペースで3往復し、最後は休憩。ラスト30秒を我慢すると整うんですよ。個人差はあると思いますが、究極的にはサウナが重要ではなく、炎天下で身体が火照った状態や、30分ほどのランニング後に入る水風呂が本番です。なので、「水風呂やっている」というのが正しい表現ですね。

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