麻倉怜士氏が選ぶ2019年A&V機器ベストテン--映画スマホから唯一無二のカメラまで

第10位:ハイエンドイヤホンとしてこだわりの技術を詰め込む/テクニクス「EAH-TZ700」(イヤホン)

 パナソニックのオーディオブランド「テクニクス」初のインナーイヤーイヤホン「EAH-TZ700」。高解像度で低音のキレがよく、立ち上がり、立ち下がりのスピードも速い。中高域の伸びもよく、全帯域で芳醇なサウンドを再生する。

 本体には、スピーカーに採用例のある「磁性流体」をイヤホンとして初搭載。磁性流体は磁力を帯びた液体で、スピーカーでいうところのダンパーの役割を果たす。ダンパーは蜘蛛の巣のような硬いを部品で、上下に動くボイスコイルを正確な位置に保持する機能を持つ。しかしイヤホン用のドライバーにはこのダンパーの役割を果たすものがなく、ある意味偶然の産物で低音が出ていた。

 今回、磁性流体を使用することで、低音の再生をサポートする物理的な支えができ、音質に好影響を与えている。その結果、しっかりとしたピストン運動が得られ、低歪での発音を実現している。

 もう1つの秘密は、振動板の周辺に設けられたエッジだ。従来は、エッジを必要以上に硬くしなければ振動が不安定だったが、今回は、安定的に動作するため、しなやかなエッジを採用。それが低域再生の質を向上し、高剛性の特殊アルミニウム振動板との組み合わせとあいまって、超低音から100kHzのハイレゾ超高音まで広帯域再生を実現している。

 初のハイエンドイヤホンとしてこだわりの技術を詰め込んだ、まさにテクニクスならではの新製品だ。
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第10位:ハイエンドイヤホンとしてこだわりの技術を詰め込む/テクニクス「EAH-TZ700」(イヤホン)

 パナソニックのオーディオブランド「テクニクス」初のインナーイヤーイヤホン「EAH-TZ700」。高解像度で低音のキレがよく、立ち上がり、立ち下がりのスピードも速い。中高域の伸びもよく、全帯域で芳醇なサウンドを再生する。

 本体には、スピーカーに採用例のある「磁性流体」をイヤホンとして初搭載。磁性流体は磁力を帯びた液体で、スピーカーでいうところのダンパーの役割を果たす。ダンパーは蜘蛛の巣のような硬いを部品で、上下に動くボイスコイルを正確な位置に保持する機能を持つ。しかしイヤホン用のドライバーにはこのダンパーの役割を果たすものがなく、ある意味偶然の産物で低音が出ていた。

 今回、磁性流体を使用することで、低音の再生をサポートする物理的な支えができ、音質に好影響を与えている。その結果、しっかりとしたピストン運動が得られ、低歪での発音を実現している。

 もう1つの秘密は、振動板の周辺に設けられたエッジだ。従来は、エッジを必要以上に硬くしなければ振動が不安定だったが、今回は、安定的に動作するため、しなやかなエッジを採用。それが低域再生の質を向上し、高剛性の特殊アルミニウム振動板との組み合わせとあいまって、超低音から100kHzのハイレゾ超高音まで広帯域再生を実現している。

 初のハイエンドイヤホンとしてこだわりの技術を詰め込んだ、まさにテクニクスならではの新製品だ。

 8Kテレビの登場や完全ワイヤレスイヤホンの浸透など、オーディオ、ビジュアルを取り組まく環境が一歩前に進んだ感のある2019年。オーディオ・ビジュアル評論家麻倉怜士氏による「2019年のオーディオ、ビジュアル機器ベストテン」をお贈りする。どんな商品が麻倉氏の琴線に触れたか。

第10位:ハイエンドイヤホンとしてこだわりの技術を詰め込む
第9位:凄まじい開発魂が作ったワン・アンド・オンリーのデジカメ
第8位:ひと味違うカメラ性能で実力を見せつけるこだわりのスマホ
第7位:後発ながらシェアナンバーワン獲得、音の良さが際立つネックスピーカー
第6位:最強のソニー技術を結集して作ったすばらしい「映画スマホ」
第5位:風の楽器オルガンを存分に楽しむハイレゾサウンド
第4位:DSDとDXDは情感的に異なる2つの音楽ファイル
第3位:ハイファイの世界にも通用するアクティブスピーカー
第2位:8Kを縦横無尽に使い表現する濃密な高画質コンテンツ
第1位:デスクトップシアターを実現する有機ELモニター

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