第9位:凄まじい開発魂が作ったワン・アンド・オンリーのデジカメ/シグマ「fp」(ミラーレスカメラ)
シグマは非常にユニークなカメラ、レンズメーカー。映画撮影時に使われるシネレンズなどのラインアップも持つ。店頭で販売される一眼レフやコンパクトカメラとは異なる、ワン・アンド・オンリーのカメラをつくる開発魂が凄まじく、「fp」もまさにその熱き思いから生まれた1台だ。
世界最小、最軽量にして35ミリフルサイズセンサーを搭載し、プロライクな映像をコンパクトサイズで撮影することが可能。さらにレンズ交換もできる斬新さで、これまでにない新鮮なものづくりを感じさせる。デジタルカメラ市場は、スマートフォンに押され沈滞気味だが、デザインと企画力、技術力を投入すれば、これからも伸びると思わせてくれる製品内容だ。
ボディは高さ69.9mm×幅112.6mm×奥行き45.3mmで、重量約370g(ボディ単体)のコンパクトサイズ。ミニマルなスクエアデザインで、そこにハンドグリップ、ホットシュー、電子ビューファインダーなど、さまざまなアクセサリを装着して、機能を拡張できる。
画質はボケ感がとにかく美しい。精度が高くなめらかなボケ味は、レンズ設計の際に球面収差を増やすという逆手を取った方法を採用。レンズ設計としては禁じ手ともとれる手法を使えるのはシグマならでは、だ。