第7位:後発ながらシェアナンバーワン獲得、音の良さが際立つネックスピーカー/シャープ「AN-SX7」(ネックスピーカー)
ネックスピーカーは2年ほど前からボーズやJBL、ソニーなどから登場しており、シャープは後発メーカー。しかし音は断然によく、強調感が少なく、自然に広がる。音質的にはナンバーワンモデルと言えるだろう。
首にかけ、肩に乗せる形状のため、ヘッドホンのように遮音せず、空中に音が放射されることが特徴。スピーカーが超小型になり、肩に乗ったような製品だ。発売時期は後発になったが、開発は6年前から始めており、日の目を見るまでに長い時間がかかってしまった。
実は、開発担当者の正規業務ではなく、“仕事の合間”を縫って、少しずつ作り上げていったとのこと。内部には重低音にあわせて蛇腹の振動ユニットが伸縮するパッシブラジエーター型構造を採用。ここにたどり着くまでにも骨伝導や蛇腹振動など、数々の試行錯誤を繰り返したという。最終的に蛇腹振動をチョイスし、同時に、円筒状のウェイトを使った振動機構も加えるなど、多くの工夫が凝らされている。
音楽を聞くとしっかりとした低音とボーカルの明瞭感、輪郭感が心地よい。映画作品でも周囲の音が鮮明に聞こえ、セリフもクリアだ。各社から同様のモデルが登場しているが、後発ながらシェアナンバーワンも獲得。市場はきちんといいものを見極めているなと感じた。