第4位:DSDとDXDは情感的に異なる2つの音楽ファイル/e-Onkyo「エトレーヌ [Ultimate Analog Master Ver.]」(音楽配信) 「ウルトラアートレコード」(UAレコード)の第1弾作品である、情家みえ「エトレーヌ」のアナログ由来のバージョン。アナログマスターからPyramixで変換したDSD 11.2MHzとDXD 384kHz/32bitの2つハイレゾファイルを用意した。いずれも最高峰とされるファイル形式だが、音はどう違うのかが検証できるようにした。 DSD、DXDファイルは、アナログテープで録音した同じ素材から作成する。一般的に録音時にDSD、DXDファイルを作れるが、録音後DSDファイルは編集ができず、Pyramix内部でDSD信号をDXDに変換し、編集し、もう1度DSDに変換し完バケをつくることになる。そういう意味では通常のDSDとDXDは作り方が異なる違うファイルになり、厳密な意味での音の比較は不可能。 UAレコードの今回の2つのファイルは、完全に同一のアナログマスターからの変換なので、完全な意味での比較が可能だ。その結果は?DXDは、クリアで伸びがよく見渡しのよい音質。立ち上がりに優れ、スケールが雄大で切れ味がシャープだ。一方、DSDは響きが増え、残響の立ち下がりが品よく残る。声の温かさが人肌感覚で、ニュアンスの微細さが信じられないほどリアルに表現される。音色もカラフルだ。 クオリティ的にはどちらも高いが、情感的に異なる2つのファイルが出来上がった。コーデックは無職透明なものではなく、個性と魅力を持つ。オリジナルの音を解釈して自分の世界を表現しているようにも感じられた。
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