市場調査会社IDCの最新データによると、同社が「手首装着型ウェアラブル」と称するこの特定のセグメントの2019年第2四半期の出荷台数は、3420万台以上に及んだという。
「企業がエンドユーザーに実用的な洞察と処方的な対策を提供し始めてから、健康はいまやこれらのデバイスの最前線にある」と、IDCのMobile Device Tracker担当リサーチマネージャーのJitesh Ubrani氏は述べた。
手首装着型ウェアラブル市場をリードしている上位5社は、小米科技(シャオミ)、Apple、華為技術(ファーウェイ)、Fitbit、サムスンだ。シャオミの首位は、主に中国市場での強みとフィットネストラッカー「Mi Band 4」の売り上げによるものだ。Appleは、高額な「Apple Watch」シリーズにより2位に入った。IDCは、Appleがこのたび発表した「Apple Watch Series 5」により、同社の手首装着型ウェアラブル出荷台数が2019年末までに10.8%増加すると予想している。
IDCはファーウェイについて、同社のウェアラブルの多くがスマートフォンにバンドルされているため、ウェアラブル市場で競争的な姿勢が強化されている点を指摘している。この市場の先駆者であるFitbitは、「Versa Lite」デバイスの販売不調によりスマートウォッチ事業で低迷しているが、フィットネストラッカー「Inspire」シリーズは同社が勢いを取り戻すのに役立つと期待されている。5位に入ったサムスンは、低価格なアクティビティートラッカー「Galaxy Fit」「Galaxy Fit e」の売り上げやスマートウォッチ「Galaxy Watch」の人気により、上位5社の中で最大の成長率を記録した。
IDCは手首装着型ウェアラブル市場が好調を維持するとみており、出荷台数は年末までに前年比21.7%増の1億5270万台に達すると予測している。しかし、この成長は主にスマートウォッチに起因するもので、リストバンド市場は2023年まで横ばいになるとIDCは予測している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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