2018年第3四半期(7-9月)のスマートスピーカの出荷台数は、前年同期比で増加しており、Amazonが首位となった。AmazonとGoogleの競争が、米国やそのほかの主要市場でのスマートスピーカの出荷増につながったと、調査会社のCanalysが明らかにした。一方、中国企業の百度(バイドゥ)、阿里巴巴(アリババ)、小米(シャオミ)は目覚ましい発展を遂げる同国の市場を主導すべく競い合っている。
Canalysの発表によると、世界のスマートスピーカ出荷台数は前年同期比137%増で、1970万台に達した。同様に、市場調査会社のStrategy Analyticsは、第3四半期の出荷台数が前年同期比197%増の2270万台を記録したと発表している。
どちらの調査会社の発表でも、スマートスピーカ「Echo」シリーズを販売するAmazonが首位に立っており、31%以上のシェアを占めている。同社は、スマートスピーカ元年と呼ばれる2017年は市場の半分を優に上回るシェアを占めていたが、2018年は大きくシェアを落とした。
Canalysの発表では、Googleはおよそ30%のシェアで2位になっているが、Strategy Analyticsの発表では、Googleの市場シェアはより低めの23%となっている。
Canalysによると、Amazon Prime会員限定のセール「Amazon Prime Day」が同社の第3四半期の出荷台数を大きくけん引した。またAmazonとGoogleの競争により、米国での出荷台数が伸びただけでなく、英国、カナダ、オーストラリアなどの主要市場にも影響した。
2018年、中国のスマートスピーカ市場は爆発的に拡大した。Canalysの統計によると、中国市場での出荷台数は580万台で、100%近い成長率となっている。Strategy Analyticsも3大中国企業の合計出荷台数が600万台に達したことを表で示している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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