Googleがいよいよ「Chrome」に部分的な広告ブロック機能を導入する。迷惑な広告として繰り返し報告された広告のサイト上での表示を停止するという。
Googleは、12月に開発者らに伝えていたとおり、一部のウェブサイト上の広告ブロックを米国時間2月15日に開始することを改めて通知した。
当然ながらオンライン広告で収入を得ているGoogleだが、一部の広告が過度にしつこく煩わしいためにすべての広告をブロックせざるを得ないと感じさせないようにしたいとも考えている。
Googleは例として、大音量で再生される動画広告と、閉じるアイコンを見つけにくい巨大なポップアップ広告の2つを挙げた。
こうした種類の広告を表示するサイトは、直ちに罰せられることはないが、あまりに多くの苦情があった場合は罰せられることになる。
その計画には2つの主要な要素がある。どの広告が許容できないかの判断基準と、Chromeで広告表示を停止するサイトを決定するための監視および実施プロセスだ。
Googleは、業界団体Coalition for Better Adsによる基準「Better Ads Standards」に基づいて、モバイルおよびデスクトップ上においてどのような種類の広告を迷惑とみなすかを判断するという。
サイト運営者は今後、GoogleがChromeに導入する新しい広告ブロックシステムに含まれる「Ad Experience Report」に対応する必要がある。
Chromeは、2月15日の時点で30日間以上にわたってAd Experience Reportにおいて「failing」(失格)のステータスを受けたサイトから、すべての広告を削除する。
Ad Experience Reportの審査ステータスには、「failing」以外に、「not reviewed」(未審査)、「passing」(合格)、「warning」(警告)、「review pending」(審査待ち)がある。
Googleによると、サイトの一部のページを審査して、そのステータスを決定するという。「failing」のステータスを受けたサイトには、「ad filtering」(広告フィルタリング)とGoogleが呼ぶ処理が施されることになるが、サイト運営者にはその30日前にGoogleからのメールによる通知を受ける。審査は、モバイルとデスクトップで別々に処理される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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