Appleは9月12日、新しいキャンパスとなるApple ParkのSteve Jobs Theaterで、新型iPhoneを含む新製品発表のイベントを開催した。また、iPhone 8、iPhone 8 Plus、Apple Watch Series 3、Apple TV 4Kの各製品は9月22日に発売された。
今回の一気読みでは、各新製品、これらに合わせて発表された新OSに関する記事をまとめている。新製品の検討などの参考にして頂ければ幸いだ。
Appleは2017年モデルのiPhoneについては、ホームボタンを排除し有機ELディスプレイとFace IDなどの新しいインターフェースを備えたフラッグシップモデルのiPhone Xとともに、これまでのiPhoneのディスプレイサイズを継承するiPhone 8、iPhone 8 Plusを発表した。
このうち、iPhone X以外の2機種は9月22日に発売済みだ。iPhone Xは10月27日に予約が開始され、11月3日に発売される予定だ。
iPhone XとiPhone 8シリーズは、プロセッサやワイヤレス充電機能、背面のカメラなどの多くの部分が共通のスペックとなっており、大きく異なるのはディスプレイと生体認証機能、フレームの金属の種類、そしてiPhone Xに採用された背面の望遠カメラへの光学手ぶれ補正と数えるほどしかない。
iPhone 8は4.7インチのRetina HDディスプレイを採用しており、iPhone 8 Plusは5.5インチだ。いずれもワイドカラーへの対応に加え、iPadシリーズで対応していた環境光で色温度を調節するTure Toneをサポートした。
機械学習や拡張現実など、今後Appleが力を入れていきたいアプリの分野に対応する処理性能とカメラの高速化、画像処理エンジンの刷新など、iPhone 8シリーズの基本スペックはこれまでになく高いものとなっている。
次期「iPhone」、ホームボタンを完全に廃止か--上位モデルで(8/31)今回最も大きな刷新となったのがApple Watch Series 3だ。これまでのGPS搭載に加え、70%高速化されたデュアルコアプロセッサS3、気圧高度計を追加し、さらにW2チップによって無線通信が高速化された。
そして目玉となるのは、今回初めて採用されたセルラー通信だ。Apple Watchは単体で通話とデータ通信を行えるようになった。連続通話時間は1時間、GPSを使いながらデータ通信を行う場合は4時間と、まだまだ1日をApple Watchのみで通信しながら過ごすことはできない。
しかし、生活の中でiPhoneから離れる時間を作り出すApple Watchは、われわれのモバイルを前提とした生活に変化を及ぼし始めると期待できる。
「Apple Watch Series 3」のデザインや発表の様子を写真でチェック(9/13)Appleは6月にアナウンスしていたiOS 11、watchOS 4、tvOS 11、そしてmacOS High Sierraをリリースした。iOS 11では、新しいコントロールセンターのインターフェースが採用され、iPad向けにはDockや新しいマルチタスク画面などの新しい体験が追加された。
また、Apple Watch向けwatchOS 4では、Siriと深く連携した文字盤、Siri Faceが追加され、またワークアウトアプリのデザインもよりわかりやすく刷新されている。
Appleは2017年のアップデートで、各デバイス向けに「CoreML」という機械学習フレームワークをアプリ内で実行する仕組みを取り入れている。
今後、Appleプラットホーム上のアプリで重要視されることになる要素であり、新たなアプリの価値を生み出す源泉となり得る。 「iOS 11」、米国時間9月19日に正式リリースへ(9/13)今回のイベントで注目されたのは、新しいiPhoneだけでなく、その開催場所であるApple Parkだった。メディアム向けイベントで初の開催となり、また初のお披露目となるSteve Jobs Theaterも注目された。その様子を写真やビデオで振り返ってみよう。
注目のアップル新本社--写真とビデオで見るApple ParkとSteve Jobs Theater(9/16)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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