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セルラー対応の「Apple Watch Series 3」で生活はどう変わるのか

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 Appleは9月12日にSteve Jobs Theaterで開催したスペシャルイベントで、iPhone X、iPhone 8、iPhone 8 Plusといった新型iPhone群を含む新製品を発表した。

 iPhone 10周年という節目の年にあたり、またApple Parkでの初のイベント開催にも注目が集まった今回のイベントで、非常に重要なアップデートの一つはスマートウォッチであるApple Watch Series 3だ。

Apple Watch Series 3も発表された
Apple Watch Series 3も発表された

 Apple Watchはスマートウォッチ市場を独走する製品となっており、四半期ベースで400万台前後の売上を続けている。Appleによると、2017年第2四半期は、前年比で50%多い製品を販売することができ、顧客満足度も高い状態が続いているという。

日本は月額350円〜500円、米国の半額以下のオプションプラン

 そんなApple Watchの第三世代は、セルラー対応を果たした。iPhoneで契約しているのと同じ番号をApple Watchにも割り当てられるオプションサービスが用意され、iPhoneとペアリングされていない状態になると、身につけているApple WatchはLTE通信に切り替わり、iPhoneの電話番号への着信を手首で受けられるようになる。

 米国では10ドル程度のオプションプランだが、日本では各キャリアが350円から500円でサービスを提供し、米国の半額以下でApple Watch Series 3のセルラーサービスを利用できるようになる。

 Apple Watch Series 3は、GPSを内蔵するApple Watch Series 2と同じサイズを実現しており、ワイヤレス通信を司る新しいW2チップや、通信に必要なeSIMとアンテナも内蔵したという。

 ちなみに、Apple Watch Series 3には、セルラー版とセルラー非搭載版が用意される。セルラー版のみ、デジタルクラウンが赤く塗られ、見分けられるようになっている。その意味について、考えていこう。

セルラー版のみ、デジタルクラウンが赤く塗られている
セルラー版のみ、デジタルクラウンが赤く塗られている
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iPhoneが10年で作り上げた「スマホがある生活」

 我々は日々生活する中で、スマートフォンを肌身離さず持ち歩いている。例えApple Watchを持っていたとしても、通信手段はiPhoneに頼るため、やはりiPhoneを持ち歩くことが前提だった。

 スマートフォンを持ち歩くライフスタイルは、iPhone登場以来の10年間で、スマートフォンが獲得してきた、新しい人類の習慣である。アプリは生活の中のさまざまな問題解決手段となった。移動、金融、教育など、その分野は多岐に渡る。

 社会インフラが充実する日本では、そのインパクトが薄められているが、それでも「スマホがあることが前提となる生活」を実感する人は多いだろう。

 そうした社会の変化を創り出したからこそ、iPhoneを発売して10年で、Appleは驚くべき巨大なキャンパスを作り上げる世界一の企業に成長してきた。今回のイベントは、それを創り出したSteve JobsとAppleを祝う意味合いも込められているように感じる。

Apple Watchが一石を投じる

 iPhone 10周年の年にApple Watchがセルラー対応することは、大きな意味があると感じている。われわれが前提にしているライフスタイルに変化を及ぼす可能性があるからだ。

 Apple Watchは、iPhoneと連携することを前提に設計されてきた。Wi-Fiを内蔵し、既知のWi-Fiネットワークに単独で接続する機能は備えているが、基本的にはiPhoneとBluetoothで接続して通信やデータの同期をするデバイスだった。

 そのApple Watchが、Series 3でセルラー対応し、単独でも4G LTE通信を行うことができるようになった。つまり、iPhoneとペアリングしていなくても、通話やSMS、iMessageやLINEなどのメッセージングなどを行うことができるようになった。このことは何を意味するのか。

Apple Watch Series 3の主な機能
Apple Watch Series 3の主な機能

スマホを持たない時間を創り出す

 セルラーに対応するApple Watch Series 3がある生活シーン、まずはやはりスポーツなどのアクティビティから想像しやすい。

 筆者はウォーキングやジョギングを行っているが、朝の15分ほどの運動の際はいまでもiPhoneを家において出かけている。走ってみると分かるが、iPhoneがポケットに入っていると据わりが悪いからだ。

 しかし丘を登るとき、あるいは週末1時間以上の長めの運動をするに出るときはiPhoneを持ち歩いていた。Apple Watch Series 2までは気圧高度計が内蔵されていなかっため、高度を記録しようとするとiPhoneが必要だった。

 加えて、1時間家を空ける際に連絡がつかなくなると、家族がどこかに出かけると言った知らせも受けられなくなるし、帰り際に家族に買い物を頼まれたときにも困る。スマホを持っている前提で、連絡がつかないことの方がレアケースだと思われているからだ。

 Apple Watch Series 3には前述の気圧高度計も内蔵され、セルラーによる通信が利用できるようになった。そのため、1時間運動しに出かける際でも、手首のデバイスだけで、スマホを持っているように連絡が取れる状態が保たれる。

 子育て中の人にとっては、子供と公園に遊ぶことに集中し、スマートフォンを家に置いて出かける「スマホのない時間」を作り出せるようになる。

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