スマートフォンやスマートウォッチなど持ち運びを考慮したデバイスは、大きさや重さに制約がある。そのため、内蔵バッテリの容量が小さくなったり、操作用ボタンが少なくなったりして、使い勝手が悪い。ほかのデバイスと接続するためのコネクタも、省かれやすい部品の代表だろう。
そこで、Appleはモバイルデバイスに無理なく通信用や充電用のコネクタを設ける技術を考案。この技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間9月19日に「PORTABLE ELECTRONIC DEVICE CONNECTOR」(特許番号「US 9,768,538 B1」)として登録された。出願日は2017年5月25日。
この特許は、ウェアラブルデバイスのバンドにコネクタを設け、デバイス内のプロセッサと外部デバイスを接続する技術を説明したもの。構成は至って単純で、バンド内に接続用のピンが複数組み込まれており、必要に応じて電気的に接続できる仕組みとなっている。
コネクタの位置や形状に制約はなく、実施例にはコネクタがスマートウォッチ本体側のバンドから出る例、本体の反対側のバンドを切り離すと出る例、バックルから引き起こす例が掲載されている。また、コネクタを接続する対象物にも制約はなく、診断デバイス、充電用ACアダプタ、ノートPCが例として挙げられている。
請求項(クレーム)には、この特許の対象についてウェアラブルデバイスとだけ記されている。ただし、実施例からスマートウォッチやアクティビティトラッカーのようなデバイスを想定していることが分かる。
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