GMOメディアは8月28日、同社が運営する10代の女の子に関する研究機関「プリキャンティーンズラボにおいて実施した、「動画・テレビの視聴に関する調査」の結果を発表した。調査期間は2017年8月11〜18日。有効回答数は1053名で、年齢は13〜15歳がボリュームゾーンとなり、中学生が過半数を占めた。
総務省が発表した調査(平成28年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査)によると、2016年の1日あたりの平均テレビ利用時間は、全世代平均で168.0分(前年比6.3分減)。中でも10代は89.0分(前年比6.8分減)と、全世代の平均を大幅に下回っており、「若者のテレビ離れ」が顕著となっている。一方で、10代の平日1日あたりのインターネット利用時間は、130.2分(前年比18.0分増)に上り、テレビを上回っている。
こうした中、インターネットを通じた動画サービスである「オンライン動画」が若者を中心に普及しており、最近は「YouTube」をはじめとする動画配信プラットフォームだけでなく、リアルタイムで映像を配信できる「ライブ配信サービス」なども登場している。そこで同社は、10代女子のオンライン動画の利用実態を探るともに、“テレビ離れ”と言われている彼女たちの「テレビ」との関わり方について調査した。
まず、「オンライン動画/テレビの視聴頻度」を聞いたところ、双方ともに「ほとんど毎日(オンライン動画:67.7%、テレビ:83.5%)」という回答が大多数を占めた。特に「テレビ」については、8割超の有効回答者がほぼ毎日視聴している。
それぞれを視聴している有効回答者の「平日1日あたりの平均視聴時間」を調べると、双方ともに「1時間〜3時間未満」(オンライン動画:48.8%、テレビ:48.6%、各合算値)という回答が約半数を占めた。その結果に「3時間以上」という回答を合算すると、「テレビ(30.4%)」が「オンライン動画(22.0%)」の割合を8.4ポイント上回っていることから、視聴時間だけを見ると「オンライン動画」よりも「テレビ」の方が長いことがわかる。
次に、「オンライン動画を視聴する」と答えた有効回答者の利用実態を調べると、「視聴するデバイス」については、91.3%が「スマホ」と回答した。なお、「タブレット」は21.4%、「PC」は14.5%と1〜2割にとどまっている。
また、「利用するオンライン動画サービス」については、ほぼすべての有効回答者が「YouTube(98.9%)」と回答。「MixChannel(38.0%)」や「LINE LIVE(26.8%)」を抑え、YouTubeが突出する結果となった。
「オンライン動画サービスを利用する理由」については、「好きな番組やチャンネルがあるから」が65.6%、「好きな時に好きな動画が見られるから」が65.2%、「好きなライブ配信者や動画投稿者がいるから」が59.1%、「時間つぶしのため」が56.5%という結果となった。
「よく視聴するオンライン動画のジャンル」に関しては、「音楽(公式のPVやライブ動画)」が76.1%、「音楽(一般人が投稿した動画)」が46.2%と、上位を占め、「音楽」ジャンルに回答が集まる結果となった。その他、「バラエティ・コメディ」が41.5%、「アニメ」が41.1%と、4割を超えている。
続いて「テレビを視聴する」と答えた有効回答者の「テレビを視聴するシチュエーション」を調べると、「食事をしながら(84.8%)」、「(リビングなどで)家族と話をしながら(66.4%)」、「SNSやLINEなどで誰かとコミュニケーションを取りながら(55.2%)」という結果となった。「他のことをしながらテレビを見ることはない(4.9%)」はごく少数にとどまっていることから、一般的にテレビを“ながら見”していることがわかる。
また、「テレビ番組を録画することはあるか」という質問については、8割超が「録画して、後で見ている(81.3%)」と回答。「録画することはあるが、あまり見ない(7.8%)」という回答と合わせると、「録画する」との回答は9割近くになっている。
「よく視聴する番組のジャンル」については、「バラエティ(83.9%)」、「音楽(81.4%)」、「ドラマ(80.6%)」が8割超の回答を集めた。「テレビを視聴する理由」については、「好きな番組・いつも見ている番組があるから(77.8%)」が最多となり、次いで「好きなタレント・アーティストが出ているから(72.2%)」「時間つぶしのため(60.2%)」という結果になった。
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