朝日インタラクティブが運営する「CNET Japan」は12月7日、第4回「CNET Japan CMO Award」を開催。2016年に最も企業の成長や実績などに貢献するマーケティング戦略を実践している人物3名を表彰した。
このAwardは、マーケティング戦略の重要性やマーケティングの意義を改めて提起すべく、その年にめざましい成果を挙げた、あるいはマーケティング分野に大きな影響を与えうる活動を推進した、マーケティング統括責任者(CMO:Chief Marketing Officer)を選出、表彰するもの。
2016年は3名が選出され、資生堂ジャパン 執行役員 マーケティング本部長(JCMO:ジャパンチーフマーケティングオフィサー)の音部大輔氏、三井住友カード ネットビジネス事業部長の佐々木 丈也氏、三越伊勢丹ホールディングス 常務執行役員 情報戦略本部長の中村守孝氏が受賞した。
資生堂ジャパンの音部氏は、世界で勝てる「日本発のグローバルビューティーカンパニー」を目指して、同社の中長期戦略「VISION 2020」に取り組み、その実現のためマーケティングとイノベーションの要素を掛け合わせたブランドの強化、実行力の高い人材育成、組織変革を柱に展開。これらを徹底したブランドマネジメントとともに実践していることが評価された。
三井住友カードの佐々木氏は、2400万もの膨大なクレジットカード会員を抱える同社において、この1年、分析ソリューション「Adobe Analytics」とテスト・ターゲティングソリューション「Adobe Target」、マーケティングオートメーションツール「Salesforce Marketing Cloud」を駆使し、顧客とのコミュニケーションのとり方を大きく変えた。自社の利益優先の従来型マーケティングから、顧客の利益を優先するマーケティングへと大きく転換させたことが評価された。
三越伊勢丹ホールディングスの中村氏は、同百貨店の長い歴史で築かれたブランド力、顧客との関係に加え、メーカー、職人、デザイナーとのネットワークといった“アナログ価値”、さらには既存のブランドや接客能力、専門性、リアル店舗といったメリットを生かすだけでなく、ITを活用したデジタルの接点によってこれらの価値をさらに深める取り組みを積極化。あらゆるサービスやコンテンツを統合する生態系の構築を推進していることが評価された。
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