訪れたい日本の都道府県について聞いたところ、1位は東京都。続いて大阪府、京都府、北海道、沖縄県と続いた。一方で、東アジアでは東京離れが進みつつあり、行きたい都道府県としての東京都は、中国では2位(前年2位)、香港で5位(前年3位)、韓国で3位(前年3位)、台湾で4位(前年3位)。またASEANでも、タイでは北海道が東京都を上回る結果となった。
都道府県ごとに「地方でやりたいこと」の違いが出てきている。人気が高まる北海道に行きたい人を対象に「現地でやりたいと」を聞いたところ、「温泉」「桜」「雪」「紅葉」など自然や四季の体感に加え、札幌ラーメンの影響か「ラーメン」が高い傾向だということが分かった。
一方の沖縄県では、「海」「島」などの自然や四季の体感に加え、「伝統的な郷土料理」「庶民的なローカルフード」といった食、「歴史を感じさせる町並み」「地元の人と交流できる商店街」といった町の雰囲気、「世界遺産」や「戦跡(第二次世界大戦跡)」といった史跡観光、「地元の風土や文化を生かした民宿」が挙げられる。
これらはいずれも日本人が北海道や沖縄に感じるものとほぼ同じであり、各都道府県の象徴的な観光地や文化・体験などの魅力が海外にも伝わり、理解されている証しだとしている。
「地方で体験したいこと」のトップは「温泉」。次いで「自然」「桜」「日本式庭園」「庶民的なローカルフード」と続く。「温泉」や「自然」はすべての地域で全体的に高く、「日本式庭園」は欧米エリアで高い傾向にある。「桜」はフィリピン、香港、台湾にて、「庶民的なローカルフード」はフィリピン、シンガポールで高くなっている。
トップ10入りしなかったものの、「島」も11位にランクイン。イタリアとロシアでの意向が特に強く、欧米エリアでも全体的に強い傾向にある。
また、国や地域によって、興味・関心は異なる。例えば、ご当地「ラーメン」に関心が高いのはフィリピン、「世界遺産」はイタリア、「城・城址」はロシア、「和牛」は香港など。日本の地方への関心は、アジアだけではなく欧米エリアにも拡大しつつある。
こうした地方ブームの背景には、個人観光客の「訪日旅行リピーター」の増加がある。訪日リピーターと訪日経験のない人で比較したところ、リピーターほど「地方」に行きたい傾向が強くなっている。例えば、訪日経験が多い中国・香港・韓国・台湾からのリピーターは、九州地方に興味があり、他の都道府県と比べて10ポイント以上高いスコアを獲得している。
また、日本の世界遺産で最も認知が高いのは「原爆ドーム」。日本の象徴となる「富士山」、メジャーな観光地「古都京都」を僅差で超える結果となった。原爆ドームの認知が最も高い国は、日本からの移民も多いブラジル。エリアとしては歴史的に関係のある北米での認知が高く、東アジアでの認知が低い傾向が見られた。一方、訪問意向では「富士山」が最も高いスコアとなった。
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