掃除機やヘアドライヤーなどで知られる英国のダイソンが、未来的な農場システムを披露した。垂直農業とロボティクスを組み合わせた精密農業を試験運用した結果、イチゴの収穫量は従来の2.5倍に増えたという。
ダイソンの農業事業「Dyson Farming」では、イチゴの栽培において円形構造の回転式棚を採用し、苗すべてが均等に太陽光を浴びる設計となっている。また、冬季など太陽光が足りない場合にはLEDで補完するハイブリッド型となっている。
また、熟した果実を識別して収穫するロボットアームを導入し、作業の自動化も視野に入れている。さらに、カビ防止に紫外線を活用し、害虫対策として益虫を放出する工程にもロボットを活用している。
英国の国土面積は日本の約3分の2程度しかないが、可住地面積は日本の約2倍と広い。そのため、食料自給率はカロリーベースで58%と、日本の38%を上回っている(2023年度 農林水産省調べ )。
それでもジェームズ・ダイソン氏は「英国が自分たちの食料を生産できることは極めて重要だ」と述べ、それは食料安全保障の観点だけでなく、フードマイル(輸送距離)の削減で環境負荷も低減できるためと同社は説明した。
こうした取り組みは、山がちで耕せる土地が少ない日本においても参考になりそうだ。
Amazonで現在開催中のセールを見るCNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ドコモビジネス×海外発スタートアップ
共創で生まれた“使える”人流解析とは
Copilot + PCならではのAI機能にくわえ
HP独自のAI機能がPCに変革をもたらす
働くあなたの心身コンディションを見守る
最新スマートウオッチが整える日常へ