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DNP、曲面型デジタルサイネージの取り扱いを開始--LGの有機EL採用

加納恵 (編集部)2016年07月11日 18時16分
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 大日本印刷(DNP)は7月11日、LGエレクトロニクス・ジャパンの曲面型有機ELディスプレイを使ったデジタルサイネージを提供すると発表した。約225インチの曲面型有機ELディスプレイを、DNP五反田ビルのショールームに導入した。LGディスプレイの曲面型有機ELディスプレイを使ったデジタルサイネージの導入は、韓国の仁川国際空港、南山タワーに続く3例目になる。

DNP五反田に設置された「DNPマルチサイネージトールビジョン 有機EL曲面タイプ」
DNP五反田に設置された「DNPマルチサイネージトールビジョン 有機EL曲面タイプ」
  • 上部に向かって曲面している

  • サイドからみたところ。パネル1枚の重量は約1.9kg。これにフレームなどを合わせることで、総重量は約2tだという

  • 反対側見たところ。消費電力は液晶パネルとほぼ同等とのこと

  • 韓国、仁川国際空港の導入事例

  • 韓国、南山タワーの導入事例。トンネルのように配置したり、波打つような形で設置できるという

 約225インチの曲面型有機ELディスプレイは、55インチの曲面型有機ELディスプレイを縦6面×横4面の計24枚を組み合わせた大画面デジタルサイネージ。上部に向かって弧を描くように画面が曲がっていくことによって、平面ディスプレイでは得られにくい没入感を体感できる。

 100万対1の高コントラスト、広視野角、薄型、軽量などの長所を持つ有機ELディスプレイは、曲面にすることで、インパクトを与えられるほか、今まで導入が難しいと考えられていた場所への設置が可能になるなどのメリットを持つ。

 LGエレクトロニクス・ジャパンの代表取締役社長である李仁奎(イ・インギュ)氏は「柱への巻きつけや天吊りなど、液晶ディスプレイではできなかった利用シーンが考えられ、デジタルサイネージの制約が変わる」とその実力を話した。

 DNPでは、有機EL曲面タイプを使用したデジタルサイネージを10月に製品化する予定で、大型商業施設やショールーム、公共交通機関、オフィスビルへの導入を目指す。デジタルサイネージの設置、施行からシステム設計、コンテンツ制作、配信、運用、効果測定までトータルで提供するほか、有機ELディスプレイに適した高解像度、高品質な映像コンテンツの制作、販売も請け負うとのこと。DNPでは製品とコンテンツ、関連サービスをあわせ、2019年度までに20億円の売上を計画している。

  • 液晶パネルと有機ELパネルの構造の違い

  • DNPの強みは1つのコンテンツを雑誌やチラシなどの紙媒体から、ウェブ、デジタルサイネージなどのデジタルコンテンツにまでワンソースマルチユースに展開できることだ

  • 約225インチのディスプレイは4K6面分の超高解像度を持つ

 価格は現時点では未定としているが、液晶パネルで同程度のシステムを組んだ場合に比べ、3~4倍程度に価格になる見込み。LGエレクトロニクス・ジャパンでは、55インチの曲面型有機ELテレビを一般販売しているが、耐久性などの面で製品が異なるとしており、民生機よりも高価格になるとしている。

 大日本印刷の常務取締役である北島元治氏は「LGエレクトロニクスの持つ唯一の大型有機EL曲面ディスプレイを使用することで、液晶パネルでは実現できなかった場所への導入をサポートしていきたい。高コントラスト、薄型、軽量、曲面といった有機ELの特性をいかした導入を提案していく」と今後について話した。

左から LGエレクトロニクス・ジャパンの代表取締役社長である李仁奎氏、大日本印刷の常務取締役である北島元治氏
左から LGエレクトロニクス・ジャパンの代表取締役社長である李仁奎氏、大日本印刷の常務取締役である北島元治氏

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