Facebookは、インターネット全体にわたる広告で支配的立場を築くための第一歩を踏み出した。
同社は米国時間5月26日、「Facebook Audience Network」に登録したマーケターはまもなく、Facebookアカウント所有者だけでなく、同ソーシャルネットワークにリンクされているすべてのウェブサイト訪問者とアプリユーザーに広告を表示できるようになると発表した。
小さいが重大な意味を持つ変更だ。ユーザーがFacebookに接続しているかどうかにかかわらず、パブリッシャーが広告をそのユーザーが目にするサードパーティードメインに表示できるようにすることで、同社は、Googleなどの大手広告ネットワーク運用企業が独占しているのと同じ道筋を歩み始めたことになる。
広告とFacebookのビジネスプラットフォームを担当するバイスプレジデントのAndrew Bosworth氏はブログ記事で、「企業にはもっと良いやり方があるはず」で、広告は「迷惑であったり邪魔であったり誤解を招くものであったり」する必要はないとした。
例えば、広告が適切かつシームレスにページに組み込まれるのではなく、広告によってページが妨害されるような場合は、ユーザーの関心を引くというよりはユーザーを不快にし、ユーザーはコンテンツを見ずにページを立ち去る可能性がある。
Facebookは、ユーザーエクスペリエンスのそのような側面が、ユーザーがページを再び訪問するように、また、広告に怒りを感じないようにさせるための鍵であると述べている。そして、音声を制限し、虚偽的な広告と危険な製品やサービスを禁止するなどの同社の基準は、広告がユーザーを邪魔したり妨害したり傷つけたりしないようにするための手段だという。
同社は、「ユーザーが携帯端末上で誤って広告をクリックしたことを認識する技術も開発した。これによって、ユーザーが訪問するつもりのなかったウェブサイトやアプリに導かれることを防ぐ」と述べている。
ユーザーは、(同社が収集したユーザーの好き嫌いに関するデータを基にした)「関心に基づく」広告からオプトアウトするように設定を変更することも可能だ。27日から、Facebook以外が提供するアプリやウェブサイト上で、自分の興味に基づく広告を表示しないように設定することもできる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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