「EC売上アップ」のコツ

顧客を製品開発に巻き込む--シェフ用の服を販売する「Tilit Chef Goods」

尼口友厚(ネットコンシェルジェ CEO)2015年07月14日 08時00分

 今回ご紹介するのは、シェフ出身の創業者による、シェフのための服を販売しているサイト「Tilit Chef Goods」だ。


「Tilit Chef Goods」トップページ

 同サイトは2011年7月、米国ニューヨークで設立された。伝統的なシェフの服が昔から今に至るまで変わることなく旧態依然としたままであることに不満を感じて立ち上げられたものだという。ただ自分の不満から新しい服をつくったのではなく、顧客であるシェフたちの声を存分に製品開発に反映させるという、顧客を巻き込みながら成長してきた点など、参考にできることの多いブランドだ。

 収益などは公表されていないが、Facebookでも2万3000もの「いいね!」をもらっていて、投稿に対するコメント数の多さや実際に顧客であるシェフとTilit Chef Goodsとのやりとりや創業者自身が「順調に成長している」と語っていることから成長していることがうかがえる。

旧態依然としたシェフ用の服に変革を

 Tilit Chef Goodsの創業者は、料理好きで、高校時代からシェフとして働いていたというアレックス・マクラリー氏。


創業者のアレックス・マクラリー氏(出典:Tilit Chef Goods)

 同氏はカンザス大学でジャーナリズムを学んだあとは本格的に料理の世界に飛び込み、AntonucciやAureoleなどニューヨークで有名なレストランでエグゼクティブシェフとして活躍した。また米国で有名なコメディアンのJerry Seinfeld氏のお抱えシェフを務めたこともあったという。

 しかし長年シェフとして働く中で、不満に思っていたことがあった。それはシェフ用の衣服には、センスのあるものが少ない、ということ。普段着は時代に合わせてどんどん変化しているのに、シェフの着る服は昔からずっと変わっていなかったのだ。

 マクラリー氏の見るところ、伝統的なシェフ用の服には、それでなければ料理がしづらくなる、というような必然性はないように思えた。しかし普段着のようなセンスのあるシェフ用の衣装は見つからない。そこでマクラリー氏は、自分で格好いいシェフ用の服を作って販売しようと、デザイン経験は皆無だったにも関わらず、ミシンを使ってつくりはじめたという。

 また服をつくるプロセスになじむために縫製のクラスにも参加した。これまでのシェフという仕事からビジネスの世界に入っていくのはちょっとした冒険ではあったが、マクラリー氏がアパレルの世界に入ったときには、ニューヨークのファッション界の人々は歓迎してくれたそうだ。

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