ノートブック購入ガイド(後編)--CPUとストレージに関する考察と製品選びFAQ

Dan Ackerman (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2015年07月10日 07時30分

(編集部注:米CNETによるノートブック購入ガイドを前編と後編に分けて翻訳して公開します。前編は7月8日に公開しています

 前編より続く

プロセッサについての率直な意見

 大半のノートブックに搭載されているプロセッサ(CPU)のメーカーは、製品ラインを1~2年ごとに更新している。最大手Intelの「Core i」シリーズCPUは現在、第5世代であり、「Core i3」「Core i5」「Core i7」プロセッサ搭載というラベルが貼られたコンピュータをよく見かけるはずだ。一部の超薄型システムには、Intelでも別系統の「Core M」というプロセッサが採用されているが、米CNETがCore Mシステムをテストした限りでは、(新しい12インチ「MacBook」でさえ)パフォーマンスもバッテリ持続時間も十分とは言えなかった。ほとんどのCore Mシステムは価格が割高であることを考えると、なおさら残念な結果だ。

 低価格のノートブックや、小型ハイブリッドデバイスの多くは、Intelの「Atom」を採用している。省電力のCPUで、基本的なウェブ閲覧や動画ストリーミングには十分だが、1日中作業するような状況では、どうしてもストレスを感じてしまう。

 一般的な用途であれば、IntelのCore i5(現行の第5世代、または1つ前の第4世代)以上のプロセッサを搭載するモデルがいいだろう。競合するAdvanced Micro Devices(AMD)は現在、「A-Series」プロセッサの第6世代を提供している。A-Seriesは比較的低価格のノートブックに採用されていることが多いが、これまでにも見てきたように、バッテリ持続時間の短さは、(もっと価格が高ければ)同等のIntel搭載システムとそれほど変わらない。

ハードディスクとストレージ

 最近のノートブックには、従来の回転円盤式のハードディスクドライブ(HDD)を搭載するモデルもあれば、ソリッドステートドライブ(SSD)、つまりフラッシュメモリを搭載するモデルもある。フラッシュメモリは、「iPhone」やSDカードで使われているのと同様のものだ。容量の小さいSSD(モデルによっては20Gバイトや30Gバイト程度)と、大容量のHDDを組み合わせたハイブリッドドライブも増えている。理論的には、SSDでシステムの起動やアプリケーションを開くのが速くなる一方、音楽や動画といったサイズの大きなファイルは今までどおりHDDに保存することができる。

  • HDD -- ノートブックでは採用が減る傾向にある。円盤式のハードドライブは容量も大きく安価だが、重くて熱を持ちやすく、ノートブックに可動部品が増えてしまうからだ。容量は、たとえ低価格システムであっても320Gバイト以上を選ぼう。ほとんどのHDDは5400回転毎分(rpm)だが、さらに高速な7200rpmのものもあり、動画編集やゲームでHDDからデータを高速で読み込むときなどに有利だ。
  • SSD -- 動作温度が低く、静かで、発生する熱も少ないが、HDDより高価で、容量も小さい。256~512Gバイトの容量も主流になってきたが、低価格のハイブリッドデバイスやウルトラポータブルノートブックは32Gバイトか64GバイトのSSDしか搭載していないこともある。OSファイルが入ったら、空きはわずかだ。
他の面では素晴らしい12インチMacBookだが、速度が遅いIntel製Core Mプロセッサを搭載する
他の面では素晴らしい12インチMacBookだが、速度が遅いIntel製Core Mプロセッサを搭載する
提供:Sarah Tew/CNET

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]