ヤフーとカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は4月1日、両社サービス利用者の行動履歴などの情報連携を開始した。T会員の購入/ポイント利用履歴や、Yahoo! JAPAN ID登録者のネット広告の閲覧履歴などを、すべて特定の個人を識別することができないように加工した上で相互に提供する。広告主への統計レポートやターゲティング広告などに活用するという。
ヤフーは特定のクライアントによって出稿された広告に関する閲覧履歴情報をCCCに提供する。一方CCCは特定の商品に関する購入履歴情報をヤフーに提供する。これにより両社は、自社の媒体でクライアントがどのように広告出稿することが効果的であるかを分析した統計レポートを作成し、それぞれのクライアントに提供する。
また、CCCは、顧客が購入した商品や利用したキャンペーン、Tポイントを利用した履歴を含むサービスの履歴に関する情報や、顧客傾向データをヤフーに提供する。ヤフーはそれを、行動ターゲティング広告の配信の精度を高めるために利用する。
情報連携の対象は、Yahoo! JAPANで「Tポイント利用手続き」をしたユーザーのみ。つまり、Yahoo! JAPAN IDを利用していて、T-IDと紐付けており、オプトアウト(情報提供の停止)の手続きをしていないユーザーだ。
オプトアウトは、ヤフーからCCCへの情報提供を希望しないユーザーはヤフーが用意したページから、CCCからヤフーへの情報提供を希望しないユーザーはCCCが用意したページで可能。また、CCCから提供された情報を活用した行動ターゲティング広告の配信を希望しない場合、ヤフーが用意したページで停止できる。
両社は2014年5月、同6月2日付けでプライバシーポリシーを改訂した。これに従い、2015年4月1日に情報連携を開始した。
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