(編集部注:以下は、9月24日に公開された記事「「Apple Watch」の第一印象--アップル初のウェアラブルに関する疑問に答える」に未翻訳部分を追加し、一部を編集して公開しています)
Apple Watchは、Appleにとってはスマートウォッチという新たな製品カテゴリだ。Appleは、以前の「iPad nano」にリストバンドをつける形で、ウェアラブル技術に手を出したこともあるが、今回のApple Watchはまったく新たなプラットフォームだ。独自のアプリが用意され、iPhoneと接続し、独立したファッション製品になっている。
同社は2014年にソフトウェア開発キットをリリースし、アプリメーカーがApple Watchの発売時にアプリを提供できるようにしたが、これはほかのApple製品とは異なる新たなアプローチだ。初代iPhoneの場合、最初の1年はサードパーティーのアプリがほとんど存在しなかった。
ではここで、過去にスマートウォッチを使った経験がない人のために、Apple Watchの基本的な機能を述べておこう。この製品は携帯電話と連携し、小型のiPodのように使え、活動量計としても使え、財布の代わりにもなる。同社は、Apple Watchがモバイル決済に使用できるだけでなく、家の玄関に据え付けられたスマートロックを開けるデジタル鍵にもなることを見せてくれた。また、アプリを使用すれば、「iPhone」のワイヤレス接続機能を利用して、スマートサーモスタットなどの他のホームオートメーション機能にもアクセスできる。
また、当然ながら時計としての機能も搭載されている。Appleは誤差が50ミリ秒以内という精度の高さだと主張しており、カスタマイズ可能でセンスのよいさまざまなデザインの文字盤により、月齢や天気を表示させたり、メッセージやカレンダーの予定をグランス機能で確認できるようになる。
リリース時には多くのサードパーティーアプリが提供されると考えられるが、Apple自身も2つのフィットネスアプリを組み込んでいる。1つは、推定消費カロリー、適度な運動をした時間、立ち上がった頻度の3つの指標で毎日のアクティビティを記録するものだ。もう1つのアプリはワークアウトに特化したもので、サイクリングなどのアクティビティを計測する。どちらも、iPhoneのハブアプリに情報を同期する。
背面に装備されている4つのサファイアレンズは、赤外線およびLEDテクノロジを組み合わせて心拍を測定し、腕に着ける他の光学式心拍センサよりも正確な測定結果が得られることが期待できる。また、Appleが同製品のために開発したフィットネスアプリは、よく考え抜かれているようだ。Appleの心拍計はワークアウト中の運動量を計測するのに使われるが、10分ごとにも自動的に心拍数を計測するようになっている。また、Apple WatchはiPhoneのGPSの情報と、iPhoneの気圧計を使った高度の情報も利用する。
Apple Watchは他社のフィットネスアプリとも連携できる。現在既に「Nike+」の名前が挙がっているが、発売時にはさらに多くの対応アプリが登場しているはずだ。
IPX7の防水性能を備えているため、日常的な活動や雨の中で着けていても問題はないが、シャワーや水泳中に着けることはできない。
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