着け心地はよく、快適だ。Apple Watchは四角い画面を搭載した他社製のスマートウォッチと見かけはよく似ているが、その装着感と仕上げはより洗練されたものとなっている。デザインは小型のiPhoneのようにも見えるが、2011年に販売されていた「iPod nano」を曲線的にしたような雰囲気もある。筆者は、リンクブレスレットを付けたステンレススチール製のApple Watchと、スポーツバンドを付けたApple Watch Sport、レザー製バンドを付けた小さいサイズのApple Watchを腕にはめてみた。装着感はいずれも素晴らしい。
Apple Watchは、いくつかのAndroid Wearを搭載するスマートウォッチのような丸い形状の文字盤を搭載してはいないが、製造品質は、「Moto 360」 や「LG G Watch R」よりもずっと優れているようだ。また、ASUSの「ZenWatch」やサムスンの「Gear S」といった最近のスマートウォッチの設計要素と似た部分があるようだ。ウォッチのボディ自体は必ずしも目立ったデザインではないようだが、アクセサリ次第で姿を変えるだろう。
42mmモデルの画面サイズはPebble Steelと同じくらいであり、他のより大きなAndroid Wear搭載スマートウォッチやサムスンのGear製品よりも控えめに感じられる。より小さい38mmモデルは筆者にとっては小さすぎると感じたが、細い腕にはめると見栄えがするはずだ。
筆者が実際に試しに着けてみたApple Watchは、「Google I/O」で展示されていた初期のAndroid Wear搭載スマートウォッチと同様に、あらかじめセットされたデモが繰り返し動いているだけだった。詳細な機能を知りたい際には、Appleの担当者が着けているものを見る必要があった。しかし、繰り返しのデモでも、通知が来ると振動で知らせるAppleのTaptic Engineの動作は体感できた。その振動は、Android Wear搭載端末やPebbleなどの他のスマートウォッチのものと似ているが、より微妙な振動パターンの違いも表現できるように感じられた。
Apple Watchのデザインには驚きはないが、作りはエレガントだ。特にバンドはよく考えられていると感じた。ミラネーゼループは折り返してマグネットで留めるようになっており、クールなレザーループも同様だ。また、マグネット式の電磁誘導型充電器も素晴らしい出来で、奇妙な形のドングルを取り付ける必要はなく、かばんの中や飛行機の座席ポケットの中で充電器が外れてしまうことも避けられる。
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