メール、文書、撮影した写真すべてを自動的にオンラインでバックアップしてくれるAppleのiCloudストレージプランも大きく値下がりしている。5Gバイトのストレージを無料で利用でき、料金を支払えば容量を最大1Tバイトまで増やすことができる。そして、ストレージ200Gバイトの年間料金が、1カ月前の50Gバイトの料金よりも安くなっているのだ。これよりも安いストレージサービスはあるが、iCloudは「Dropbox」などに対抗できる価格になったと言える。
新しいiPhoneには、もちろん「iOS 8」が最初からインストールされている。iOS 8は他のiPhoneユーザー(4S以降または第5世代「iPod touch」のユーザー)や、「iPad 2」以降のユーザーでも利用できる。
iOS 8を簡単に説明すれば、「iOS 7」に似ているが、拡張機能に新たに力を入れているOSだ。新しい機能には、サードパーティーキーボード、プラグイン、拡張された通知、「OS X Yosemite」が動いているMacへのシームレスな「Handoff」、そしてもちろん、他のアプリや情報源のセンサ情報や医療情報を統合することを狙った「Health(ヘルスケア)」アプリや、スマートホーム接続のための「HomeKit」が含まれる。
さらに大きな意味を持つ可能性があるものはApple Payだ。これは近距離無線通信(NFC)ベースのモバイルウォレット技術であり、他のスマートフォンでも、これまで何年もこれを成功させようとしてきた。Apple Payはクレジットカード、銀行、店舗、スタジアム、ディズニーワールドなどで利用できる。だが残念なことに、Apple Payは米国では10月までスタートしない。今のところ、この機能はまだ使えないわけだ。新しいiPhoneにはNFCチップが内蔵されているが、このNFCはApple Payでしか使えないとされており、「Android」ユーザーにはおなじみのタッチするだけでペアリングするNFCの機能は利用できない。
しかしApple Payは、Appleのデバイスでもっとも重要な機能になる可能性がある。筆者の母でさえ、このアイデアに魅力を感じ、自分もアップグレードしようかと話していたほどだ。これは、人々が理解しやすい提案だ。これを「Touch ID」の指紋センサと組み合わせることで、iPhoneはさまざまな支払い方法の入り口になる可能性がある。Apple Payが一部の人が期待するほど革命的で影響力を持った存在になれば、iPhone 6の価値はさらに高まるだろう。どのような結果が出るかは、10月になってみればわかる。
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