(編集部注:米CNETによる「iPhone 6」のレビューを前編と後編の2回に分けて翻訳して公開します。後編は10月2日に公開しています)
ソファーに座って、スポーツの試合のスコアを見るために、スマートフォンを取り出す。待てよ、これはどっちだっただろうか?筆者は混乱し始める。最初は「iPhone 6 Plus」だと思ったが、これは「iPhone 6」だ。
筆者はこの1週間、iPhone 6とiPhone 6 Plusを同時に試していた。まず、どちらの新型iPhoneも、以前よりも改善された大きなディスプレイを持っているということは明言できる。そしてどちらも、「iPhone 5s」の画面を小さく感じさせる。しかし、筆者はこのどちらが良いかを選びかねており、これにはかなりイライラしている。少なくとも、若干機能が少ないことを除けば、iPhone 6はiPhone 6 Plusにかなり似ている。
「Android」スマートフォンには、かなり前から5インチ前後の大きなディスプレイが搭載されていたが、Appleは頑固に片手で操作できる小さな画面にこだわっていた。iPhone 5sは強力ではあるが、画面の広さの面で壁にぶつかっていた。4インチの画面は、出回っているスマートフォンの中でももっとも小さいものの1つで、率直に言って窮屈だ。
それはもう過去のことだ。Appleはより大きい2つのiPhoneを作った。1つは大きく、もう1つはさらに大きい。iPhone 6は4.7インチのディスプレイを持っている。iPhone 6 Plusは5.5インチのディスプレイを搭載して、完全に「ファブレット」の方向に向かっている。どちらの新型iPhoneもより薄いデザインを採用しており、高速な「A8」プロセッサ、若干性能が向上したカメラ、より高速なWi-FiとLTEを搭載し、VoLTEを使用すれば通話品質も改善され、内蔵ストレージも増えた。またこの2つの2014年モデルでは、どちらも「Apple Pay」が利用できる。これは新しい、革命を起こす可能性のある近距離無線通信(NFC)を使った決済システムで、スマートフォンをクレジットカードに変えるものだ。もしApple Payが宣伝通りの働きをすれば、新型iPhoneのもっとも重要な機能になる可能性がある。
2つの新型iPhoneの中では、iPhone 6がもっとも筆者の手になじむ。薄く、エレガントで、性能も素晴らしく、必要としている機能の多くを持っている。しかし、iPhone 6 Plusと比べるとバッテリ持続時間が短く、光学手ぶれ補正もないのが気になる。だがそれらの機能を手に入れるために、より高価で、より大きいiPhone 6 Plusを選ぶべきだろうか?ほとんど同じ機能を持つ2つの高級スマートフォンのどちらがいいかを議論するのは難しい。
問題は次のようなものだ。Appleは、2つのスマートフォンを同時に発売した。そして、この2つはかなり似ている。どちらを選ぶべきだろうか?
よいニュースは、より持ちやすいiPhone 6が、iPhone 6 Plusとほぼ同じ機能を持っていることだ。iPhone 6とiPhone 6 Plusは、どちらも先代のiPhoneよりも大きな画面を持っている。どちらも新型のA8プロセッサだ。どちらも16、64、128Gバイトのストレージを持つ。またどちらにもシルバー、ゴールド、およびスペースグレーの3種類のカラーが用意されている。
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