ヤフーは、インターネットマーケティングなどを手掛けるシナジーマーケティングをTOB(株式公開買付け)で完全子会社にする。買付け価格は1株あたり1006円で、買収総額は約92億5000万円になる予定。公開買付け期間は、8月8日から9月24日まで。公開買付けによるヤフーの連結業績への影響は軽微としている。8月7日の取締役会で決議し、発表した。
ヤフーによると、初期的な検討は2月頃に開始。シナジーマーケティングの事業である CRMやメールマーケティング領域はヤフーの戦略的投資分野の一つであるDMPソリューション、マルチビッグデータ活用との親和性が高く、今後も継続的な成長を期待できることから、資本業務提携を提案した。
一方、シナジーマーケティングでは3月頃から、CRMビジネスの強化に向けて第三者との資本業務提携を検討していた。展開しているクラウド事業において、競争力のある新たな事業者の登場により競争が激化しており、開発体制や営業体制などの強化が課題として求められていたという。
ヤフーでは5月以降に協議と検討を経て、最終的にシナジーマーケティングを完全子会社化することによりシナジー効果を発揮していくことが、両社の企業価値の最大化に資するものと判断し、公開買付けの実施を決定したとしている。
公開買付け成立後のシナジーマーケティングの経営方針は、営業面やサービス面、データ資産面での連携強化を基本とし、両社が協議の上で決定していくことになる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス