Creative Cloud 2014についてSharma氏は「過去2年間に500以上の新たな機能を提供してきた。Creative Cloud 2014では多くのイノベーションを実現し、そのために多くのエネルギーを投入した。イノベーションという点では、この業界で最先端を走るデスクトップアプリケーションとモバイルアプリケーションであること、そして、これに関わるサービスを提供している点があげられる」とした。
デスクトップアプリケーションでは、UltraHDなどの最新デバイスと標準規格への対応、性能の大幅な向上、生産性の向上とともに“アドビマジック”を実現する製品であることを強調。モバイルアプリケーションとしては、「Creative Cloud Connected」でプロフェッショナルクラスのクリエイティブをモバイル上で実現できるという。デスクトップとモバイルをシームレスに使える環境を実現したことを示した。
サービスについてSharma氏は、「自分のアセット、自分のカラー、自分の写真などを自由に組み合わせて、デスクトップやモバイル、ウェブといったすべてのワークフローで統合した環境で利用でき、クリエイティブアイデンティティを実現することになる。特に写真については質の高いデザインができるようになる。これがプロフェッショナルだけでなく、誰もが使えるようになる。そのために、Creative Cloudフォトグラフィプランとして月980円で提供する」と語った。
Creative Cloud 2014では「Adobe Sketch」「Adobe Line」「Adobe Photoshop Mix」の3つのアプリを提供することに加えて、アドビ最初のハードウェア製品としてInkとSlideを発表した。
「InkとSlideの製品化に向けてはさまざまな実験を行ってきた。単にハードウェアを作るというだけでなく、デザイナーがどのようにコンテンツを作るのかということを十分に学んだ。そこで、ハードウェアとソフトウェアを作る上で実際のペンと紙を使っているのと同じような感覚で使いこなせるものを考えた。ペンの本体はアルミニウム製であり、紙の上に書いているような感覚を得られる。先端は圧力を感じられ、薄い線を書いたり、ブラシのように広範に描いたりといったことが可能となり、繊細な絵を書ける。日本では下期(7~12月)以降に提供する」(Sharma氏)
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