ソフトウェアメーカーのAdobe Systemsは米国時間6月17日、主要証券市場の取引終了後に2014会計年度第2四半期(5月30日締め)の決算を報告した。サブスクリプション制クラウドサービスの導入が加速度的に伸びていることで、予想を上回る売上高を達成した。
Adobeは、売上高が10億7000万ドル、利益が8850万ドル(1株あたり17セント)と報告。
アナリストは、売上高が10億2500万ドル、1株あたり利益が29セントと予想していた。
この報告で重要な点は、Adobeが「Creative Cloud」の有料サブスクリプションを前年同期比で46万4000件増やし、Creative関連事業で年間の経常収益が12億ドルになったことだ。
Adobeの社長兼最高経営責任者(CEO)であるShantanu Narayen氏は、事前に準備された所見の中で、当四半期について次のように振り返った。
第2四半期、Creative分野の年間経常収益は12億ドルまで伸び、Creative Cloudのサブスクリプションは230万件を超えた。これはわれわれの当四半期の目標を大きく上回るものだ。さらに重要なこととして、前へ進むAdobeおよびチャネルすべての注力は、将来はもっぱらCreative Cloud製品に向かい、「CS6」の継続的収益はごくわずかになる。
Narayen氏は、Adobeの次なるステップを概説しながら、同社が6月18日にCreative Cloudの一連の刷新を発表すると述べた。これには、デスクトップおよびモバイル向けアプリケーション群、新たなサービス、主要な顧客セグメント向けに特化した製品が含まれるという。
「Creative Professionals」やCSの顧客をターゲットとすることに加え、われわれはCrearive Cloudのコアプラットフォームを拡張し、これまでの「Photoshop Elements」や「Photoshop Lightroom」の顧客を含めた趣味のユーザーと消費者をターゲットにしていく。われわれは、これがより大きな市場機会を喚起するものと考えている。
第3四半期の見通しについては、Adobeは売上高の目標を9億7500万ドルから12億5000万ドルの間とし、また「Marketing Cloud」の売り上げが前年同期比20%増となると予想している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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