誰もが「TED」カンファレンスでプレゼンテーションができるほどの予算やスキルを持ち合わせているわけではない。だからこそ、Adobe Systemsが新しい「iPad」向けアプリ「Adobe Voice」をリリースする意味がある。
この無料アプリではいくつかのテンプレートを用意しており、「ヒーローの旅」や「アイデアのプロモーション」といったストーリーの構造を提供する。ユーザーは、クリップアート、音楽、グラフィックスを追加してストーリーを組み立てていく。その後Voiceが作成するビデオはAdobeのウェブサイトにホストされ、iPadで再生できる。このビデオはウェブサイトに埋め込んだり、ソーシャルネットワークで共有したり、知人にメールでリンクを知らせたりできる。
Adobeでデジタルイメージング事業を担当する上級主任サイエンティストのEly Greenfield氏は、「今や、ビデオを使って説得力のあるストーリーを提供できなければ、話題についていけない」と述べた。
Adobeはいずれオーディエンスを拡大して収益化に取り組む予定だが、現時点ではまだそこまでいっていない。
Voiceではまず、作成したいプレゼンテーションのタイプを選ぶよう求められる。そして内容に合った音楽が設定され、そのプレゼンテーションの枠組みの中で再生される。ユーザーがページごとに挿入する音声を録音すると、Voiceが音源を「快い」ものにして、より魅力的な音声にしてくれる、とGreenfield氏は述べた。
Voiceではビデオを作成する際、あるページから別のページに切り替わるアニメーション効果を、ユーザーが使う写真やイラストの種類に合わせて自動で設定できる。
Voiceは現時点でiPad版しか提供されていないが、Adobeは拡大する計画だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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