クパチーノでは、人々が青ざめた顔で憤慨していることだろう。
それはなぜかというと、Googleが世界で最も価値のあるブランドだと宣告されたからだ。つまり、Appleはもはやトップではないのだ。
これが事実だと明言したのは、調査会社のMillward Brownだ。そして、調査会社が決めたことであれば、その結果に異を唱えることはまず無理だ。
実際、今回の調査結果を見ると、そこに示されている事実はかなり痛ましいものだ。Appleのブランド価値は前年比で20%下落し、1480億ドル程度にまで減少してしまった。一方、Googleの価値は40%という大幅な伸びを見せ、1590億ドルに達した。
Millward BrownのBrandZ世界トップ100ブランド調査の責任者であるPeter Walshe氏は、急上昇したGoogleのブランド価値について、The Telegraphに対し次のように説明している。「Googleのようなブランドは、われわれの頭に残る印象をさらに拡大すべく、既存のカテゴリの枠を超えて意欲的な取り組みを行っている」
確かにGoogleは、自動運転車や気球、それにギョッとするようなメガネ型端末を手がけている。一方のAppleが擁するのは電話やタブレット端末、それにコンピュータだが、そのどれもがわれわれには十分なじみのあるものだ。
テクノロジ業界全体は、こうしたブランド価値に関する調査において、依然として高い評価を得ている。
3位は前回と同じくIBMで、4位はMicrosoftだった。AT&Tは8位で、その2つ下にいるAmazonは、タバコのMarlboroをまだ超えることができていない。
おそらく、最も驚くべきなのは、14位にランクインした中国のウェブポータルTencentだろう。Facebookは21位、サムスンは29位だった。
中には、それぞれの順位をMillward Brownがどのように計算しているのかと、疑問に思う人もいるだろう。同社は「Optimor」と呼ばれるツールを使っている。これはもちろん同社独自のツールで、中身は極秘とされている。このデータは「世界中の消費者に対して行った15万件の聞き取り調査」によって収集されたという。
Millward Brownは、この「Top 100 Most Valuable Global Brands Report」(最も価値のあるグローバルブランドトップ100レポート)の中で、世界の最重要ブランドの価値は12%上昇したと述べている。
Millward Brownによれば、同社の手法のユニークな点は、「あらゆる市場で、少数の顧客が売り上げの多くの部分を占めていることを認識」しているところにあるという。「忠誠心の高い顧客は、たまにしか購入しないユーザーよりもブランドにとって価値のある存在であり、ブランド価値を分析する上で非常に重要な要素だ」と同社は説明している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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