サムスン「Gear Fit」レビュー--フィットネス向け曲面ディスプレイ搭載スマートバンド - (page 6)

Scott Stein (CNET News) 翻訳校正: 石橋啓一郎2014年04月28日 07時30分

 Gear Fitのユニークなディスプレイは、障害にもなっている。外見はクールだが、NikeのFuelBandと同じで、文字はバンドに沿って水平方向に表示される。手首は自然に構えれば横を向くものであり、その向きではテキストは縦になってしまうのだ。FuelBandでは、この向きでもうまくいった。これは表示が大きく、シンプルだったからだ。Fitは、ディスプレイを縦向きモードに反転させることもでき、一部機能に対して横向き表示における問題を多く解決している。時計の表示はより読みやすく、心拍計、歩数計、アラームやストップウォッチのような数字を主に表示する機能は縦向きモードで素晴らしく機能する。また、見栄えも素晴らしい。しかし、テキストベースの通知やメールは、1行に1文字か2文字程度しか表示されず、不自然なほど縦長になる。メールを読むための方法としては不適切だ。横向きモードでは、一度に表示するのはわずか4行で、1行あたり5文字程度となっている。

 Fitには多くの複雑な設定や通知、その他読む対象があり、多数のタップやスワイプ操作を必要とする。筆者としては、Fitを時計として毎日使う場合、縦向きモードで使う方が好みだ。だた、テキストを読むには向いていない。長細い画面で文字を読んで生活するということについては、首をひねったり腕を曲げたり、または、Fitを手首の裏側に着けたり(運動時には悪い方法ではない)しながら慣れる必要がある。

 このディスプレイは、ずっと表示されているPebbleとは違い、多くのスマートフォンやカラーディスプレイと同様に、しばらく経つと消灯する。Gear Fitには、時間を見るために手首をひねると、それを検知して画面を点灯させるセンサが付いているが、実際には必ず作動するわけではない。Gear Fitの上側にある小さなボタンを押すと画面が点灯し、これを2回押すとあらかじめ割り当てた機能にジャンプできる。


提供:Sarah Tew/CNET

 Pebbleや他の多くのスマートウォッチと同じように、Gear Fitでも通知を受け取ることができる。その中には、通話の着信、ショートメッセージ、天気情報、Gmail、Facebook、Twitterが含まれ、Google DriveやFlipboardなどの珍しいものもある。基本的に、スマートフォンに定期的に表示される(そしてユーザーの気を散らす)あらゆる通知は、Gear Fitでも受け取ることができる。

 Pebbleでは、煩わしさはさほどではなかった。Pebbleでは通知を受け取る以外のことはほとんどしない上に、画面はいつも表示されているので、見るのも簡単だった。Gear Fitの場合、フォントを「小」に設定すると約4行のテキストが表示される(「中」を選ぶこともできるが、画面に表示できる量はかなり少なくなる)。通知の残りの部分を読むには、上から下へのスワイプが必要だが、これは手首を縦にスワイプすることになるため紛らわしく、通知の表示や削除を終了するのも難しい。少なくとも、通知を後で読めるように取っておき、アプリごとに分類することはできる。しかし後回しにできるのなら、スマートフォンを見ても構わないはずだ。

 Gear Fitは通話の着信を監視するだけでなく、簡単な応答をすることもできる。ユーザーはメッセージを送るか通話を切るかを選択でき、サムスンのスマートフォンで動作するGear Fit管理アプリで、「取り込み中」メッセージをカスタマイズすることもできる。

 また、スマートフォンで再生する音楽を操作するリモコン機能を使って、音量の調整を行ったり、操作ボタンの下に曲名を表示させることも可能だ。これはウェアラブルデバイスにはよくある機能だが、フィットネスバンドにこの機能があるのは素晴らしい。ただし、Gear 2やGear 2 Neoにも、音楽ファイルを格納できることに注意してほしい。そのほかにも、ストップウォッチやタイマー、「デバイスを見つける」リンクなどの機能もある。これらの機能はみな、Pebbleには内蔵されていないが、本来はあるべきだ。

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