「いい時計ね」と妹は言った。
筆者はさきほど「Pebble Steel」を彼女に見せたところだ。妹はこれがスマートウォッチだとは知らなかったが、見たものを気に入ったのだ。これは、Pebble Steelの目標が達成されているということを意味している。
現在まだ揺籃期にある「ウェアラブル技術」の分野で重要なのは、機能とファッション性の両方を満たすことがだ。つまり、実際にユーザーが使いたいと思い、身につけたいと思う必要がある。249ドルのPebble Steelは、その両方でかなりの成功を収めている。これは便利なスマートウォッチであると同時に、おしゃれな時計でもある。
2013年の初代Pebbleから外見が大きく向上したほかに、Pebble Steelではソフトウェアにも相応のアップグレードが行われており、ようやく公式のアプリストアも利用できるようになった(このアップグレードは、従来のモデルにも適用される)。これらの改良点にもかかわらず(そして100ドル高くなったにもかかわらず)、Pebble Steelの中身は前モデルと基本的に同じであり、性能も同じだ。現在のPebbleユーザーからすれば、これは大きな一歩には感じられないかもしれない。
とは言え、ソフトウェアのアップグレードとデザインの改善は、すばらしいことだ。見た目がよくて、面白いことができて、便利な時計を探しているのであれば、Pebble Steelはよい選択肢だと言えるだろう。これは最高のマニア向け時計であり、スタイリッシュなギーク製品だ。この製品は絶対に買うべきとまでは言えないものの、筆者が実際に買いたくなったはじめてのスマートウォッチだ。
2013年に初代Pebbleが発売された時点では、この製品は未完成品だった。デザインにはプラスチックが多く使われており、アプリは少なく、新しいアプリを見つけることのできるアプリストアもなかった。全体的に、ガジェット好きが作ったおもちゃという雰囲気が強かったが、耐水設計、優れた「iOS」と「Android」のサポート、Bluetoothでスマートフォンとつながらない時にもうまく動作する能力など、ほかの多くのスマートウォッチが満たせなかったシンプルな期待に応えることによって、人気を得た。
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