(編集部注:米CNETによるソニー製「SmartWatch 2」のレビューを前編と後編の2回に分けて翻訳して公開します。前編は12月5日に公開されています)
「SmartWatch 2」は、ソーシャルメディアや電子メールに加えて、電話の着信やテキストメッセージの受信を知らせてくれる、2番目のスクリーンとして使うことができる。携帯電話に着信があると、SmartWatch 2には発信元番号のほか、ユーザーのアドレスブックに関連する連絡先情報があればそれも表示される。
気をつけてほしいのだが、SmartWatch 2自体から電話に応答することはできない。連絡してきた相手によって、音声通話を受けるか、拒否するかを選ぶことになる。もちろん、この点についてソニーを非難することはできない。それはSmartWatch 2自体の問題ではなく、多くの「Android」スマートフォンに特有の制限だからだ。例えば、「Pebble」では着信した電話に応答できるのだが、それは「iPhone」限定の機能で、Android端末とペアリングしている場合には電話に出ることはできない。
誤解のないように言うと、内部マイクロフォンとスピーカーを内蔵している製品、すなわち「GALAXY Gear」と「Martian Passport」にはAndroid向けの通話機能があるが、それはそうした製品が技術的にはBluetoothヘッドセットとして機能しているからだ。
SmartWatch 2のユーザーは、かかってきた電話に対していくつかの定型文のテキストメッセージで応答できるようになっている。例えば、「I'm busy at the moment, I'll call you back later(現在手が離せませんので、後でかけ直します)」や「I'm on my way home(帰宅途中です)」といった選択肢がある。しかしそれ以外にも、モバイルアプリの「Call Handling」を使えば、自分で好きなメッセージを作ることもできる。
フィットネストラッカーとスマートウォッチの境界線は日々あいまいになってきているように思える。ソニーのSmartWatch 2もこの流れの例外ではない。実際にソニーはエクササイズアプリの開発者であるRuntasticと提携して、SmartWatch 2のユーザーにRuntasticアプリケーションのプロバージョンを無料で提供している。しかし落ち着いてほしい。このソフトウェアがSmartWatch 2を、「Fitbit Force」や「Nike FuelBand SE」のような24時間の歩数計に変えることはない。Runtasticはワークアウト時間を手動で記録するために作られたものであり、ユーザーの活動すべての完全な記録を自動的につけるためのものではない。
SmartWatch 2の時計盤の種類の少なさは、さまざまな種類の時計盤がほしい人をわくわくさせることはないだろう。このガジェットでは、5種類のベーシックな時計盤しか選べない。ほかの時計盤をダウンロードすることも可能ではあるが、残念ながらそれらはウィジェットとして扱われるため、SmartWatch 2のBluetooth接続が切断された場合、その時計盤は突然終了してしまう。
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