Pebble Steelにいくつものアプリをインストールし、常におもちゃにし続け、同期も頻繁に行って電力を消費したところ、再充電が必要になるまでに、電池は3日間持った。Pebble SteelのUSB充電ケーブルは、初代Pebbleと同じで、マグネットでつながるようになっているが、プラグは再設計されて、外れにくくなっている(ただし、古いケーブルは使えなくなった)。
充電1回で4日間使えるというのは、ほかのスマートウォッチよりも勝っているが、普通の時計を使っている人が期待する水準にはまったく及ばない。これでは、旅行ではPebble Steelにも充電が必要になり、1本余分にケーブルを持って行かなくてはならない。経験的に言って、Bluetoothをオフにしておけば、Pebbleの電源はずっと長く持つ。しかし、それではアプリの多くは使えなくなり、Pebbleを着けている意味がなくなってしまう。
LEDバックライト、144×168ピクセルのモノクロディスプレイ、ARMプロセッサという仕様は、古いPebbleと同じもののように聞こえるが、これは実際に同じだからだ。Pebble Steelには、Gorilla Glassと、ステンレススチールのケースとバンド、バッテリの充電中に状態を示す3色のLEDが追加されたが、その中身は、バッテリ持続時間を含めてほぼ同じものだ。つまり、デザインに余分なお金を払うことになるわけだ。初代Pebbleが発売されてから1年経っていることを考えれば、性能の水準が向上した真の「Pebble 2」はリリースされないのか、Pebble Steelは実際「Pebble 2」なのか、ということが問われるのは当然だろう。
Pebbleとそのソフトウェアは改良されており、Pebble Steelと新しいPebbleアプリは大きな成功を収めている。しかし、249ドルという価格は、初代Pebbleよりも100ドルも高い。これによって、Pebble SteelはサムスンのGALAXY Gearと同じ、高価なスマートウォッチのカテゴリに入ってしまった。
149ドルの初代Pebbleは、300ドル前後のスマートウォッチが失敗することが多い中、完璧な価格だった。Pebble Steelの新しい価格は、ほとんどの通信契約による割引後のスマートフォンの価格よりも高いものだ。これは、筆者も含めてほとんどの人が、高性能な時計に払ってもいいと感じる価格よりも、少なくとも50ドルは高い。
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