アップル「Mac Pro」レビュー--超高性能、革新的なデザイン - (page 2)

　ポートやコネクタには、前面パネルからアクセスする（シャーシの配置によっては、背面になる）。Appleが得意とする気の利いた機能として、システムが動かされるとポートの周囲が光るようになっている。これは例えば、何かを挿し込むために本体を回したような場合に光ることになる。パネルには、6つの「Thunderbolt 2」のポートがあり、同時に3台までの4Kディスプレイを接続することができる。これには、HDMI出力が組み込まれているものを含む。

　この小さなデザインは、冷却と効率を考えて作られており、Appleによれば、この新型Mac Proは以前のタワー型Mac Proデスクトップよりもはるかに電源効率が高い。しかもファンのノイズは最小限で、非常に静かであり、その音のレベルはMac miniと同じ水準だ。ファンは暖かい空気を上に向かって送り出すようになっており、システムの上に手をかざすと、かすかに暖かい空気の流れが感じられるはずだ。

　Mac Proを自宅用や個人用のPCとして購入することはできるだろうか？可能ではあるが、お金の使い道としては経済的とは言えないかもしれない（また、自宅用として使う人は、Mac Proはデスクトップコンピュータではあるものの、光学ドライブがないことに注意してほしい。円筒の形は、光学ドライブにぴったりに見えるのだが）。それでも、Mac Proのデザインとハイエンド向けの構成オプションに引かれて、自宅用や個人用として購入する人は数多く出てくるだろう。このレビューでは、そのギャップを埋めるべく、Mac Proをぜいたくな一般向け製品であると捉えて説明していく一方、プロフェッショナルな作業（特に増加しつつある4K映像の分野に関するもの）を扱う能力についても扱っていく。

　注意：このシステムは、一般ユーザー向けのベンチマークテストでは極めて優れた成績を収めたが、重要な注意事項が1つある。それは、Appleから貸与されたレビュー用サンプルが、非常にハイエンドな構成になっているということだ。この構成には、8コアのIntel Xeonプロセッサ、64Gバイトもの巨大なRAM、1TバイトのSSDドライブ、「AMD FirePro　D700」ビデオカードへのアップグレードなどが含まれており、これは現時点（およびこれが入手可能な2月時点）での価格にして8099ドルに相当する。