3000ドルで新しく買った「Mac Pro」を分解したいという気持ちをお持ちだろうか?その内部を見るための工程は、さほど面倒ではないようだ。iFixitによる分解で明らかになった。
エントリレベル「Mac Pro(Late 2013)」の内部を調べたiFixitによると、その設計は、これまで不名誉ながら比較されてきたゴミ箱よりも、炭酸飲料のアルミ缶に近いという。円筒型のケースは、ロックスイッチを外すだけで開くことができ、それによってカード類や部品で構成される最初のレイヤが露出される。
RAMモジュールは、iFixitによるとアクセスと交換が容易だという。そのため、ユーザーは、さほど苦労せずに最大64Gバイトまで増やすことができる。ソリッドステートドライブ(SSD)は、ねじ回しを少し使うだけで取り外しが可能で、それによってフラッシュストレージとフラッシュコントローラを目にすることができる。しかし、グラフィックスカード用データコネクタを取り外すには、iFixit特製のSpudger(へら状の工具)が必要だ。
デュアル「AMD FirePro D300」グラフィックスカードは、クランプ1つとねじ4本で留められている。iFixitによると「これは、Appleが提供する現行のGPUに沿ったものになっているが、そのプロプライエタリな性質に加えて、素晴らしい外付けGPUオプションがないことにより、これからいよいよという時にこのデバイスを古いものにしてしまう可能性がある」という。
さらに奥深く見ると、ロジックボード、デュアルグラフィックスカード、そして、I/Oポートボードすべてが1つの円形「ドーターボード」に接続されているという。ロジックボードとI/Oボードの間には電源があり、その取り外しは少し難しいが、TORXねじ回しの助けがあれば可能だ。最後に、エントリレベルのプロセッサからアップグレードしたいユーザーは、さまざまな部品を取り外した末にCPUの交換ができる。
若干の障害があるものの、新型Mac Proの分解作業は、比較的簡単なようだ。同製品の設計は「驚くほどにモジュール化されており、分解が容易になっている」とiFixitは述べている。ただし、同サイトは、次のようなアドバイスもしている。「一部の新しいプロプライエタリなコネクタとタイトなケーブル配線により、この3000ドルするデバイスに対して修理マニュアルなしで作業するのは、リスクを伴う可能性がある」
最終的には、修理のしやすさで10段階中8の評価を獲得している(10が最も修理しやすい)。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」