IBMの「Watson」は、2年前にクイズ番組「Jeopardy」の優勝者を打ち負かす能力があることを証明して世界中の注目を集めた、驚異的な認識コンピュータだ。 そして2014年に、IBMはWatsonをクラウドベースサービスとして展開することを予定している。それはどんなソフトウェア開発者でも、Watsonの認識コンピューティング能力を利用して、さまざまなアプリを開発できるようになるという意味だ。つまりほとんどどんな企業でも、極めて高性能なコンピュータをクラウド経由で利用できるということになる。本格的な認識コンピューティング機能を備えた「Amazon Web Services」のようなものだ。 IBMは、さまざまな種類の企業がクラウド上でWatsonを利用するようになることを期待しているものの、パートナー企業3社とともにスタートする計画だ。1つ目の企業はFluidで、同社はWatsonを使って、小売業者が新規顧客を引きつけるのに利用できるようなオンラインショッピング体験を構築する。要するに、クラウド経由のパーソナルショッピングである。 2番目のパートナーがMD Buylineだ。病院やヘルスケアシステムが対象の同社のサービスは、Watsonが提供する情報に基づいて、医療機器購入についてのリアルタイムの意思決定を行えるようにするものだ。Watsonは事実上、クラウドベースのリサーチアシスタントとなり、回答やアドバイスを迅速に提供する。 3番目のパートナーがWelltokだ。同社は、消費者に「インテリジェントな健康管理プラン」を提供するシステムの一部として、クラウド上のWatsonを利用する。このサービスはWatsonとの会話に基づいて、個人別の健康管理計画を提供する。
提供: IBM Research
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