自動車ショーは、次の年にショールームに登場する自動車を見るのに最適な場所だ。しかしCESでは、運転する方法が2020年までにどのように変わるのかを知ることができる。CES 2014では、さまざまな自動車メーカーとサプライヤーが参加して、自動車の運転をより安全で簡単なものにするための最新の技術コンセプトを披露する予定だ。
2013年のCESでは、LEXUSとAudiが、自律走行車の開発に向けた両社の取り組みについて重要な発表を行った。それらの取り組みの成果はまだディーラーに届いていないが、AudiはCES 2014で試作車のデモを行い、未来の自動車がどのように乗客を降ろし、自ら駐車場所を探しに行くかを披露する予定だ。2013年のCESで、Audiの幹部陣は、Googleの自動運転車のルーフに搭載されているものよりはるかに小さいセンサアレイなど、自動運転車を現実的なものにするハードウェアを披露した。同社はセンサアレイを自動車に統合して、自動運転機能を持たせることを目指している。
Fordも参加して、自動運転車につながる技術のデモを行う予定だ。同社の生産車には、アダプティブクルーズコントロールや車線維持支援システムなどの機能が既に搭載されている。車車間通信と路車間通信(V2Xと呼ばれる技術)は、より安全な自動運転車を構成する2つの重要な要素だ。Fordは、別の自動車が運転手の視界に入る前にその自動車の動きをV2X通信によって運転手に警告する仕組みについて、デモを行う予定だ。
Mercedes-Benzは、現実世界での自律走行に関するデモを行うことを約束している。それが意味するのは、同社の新しい「S550」モデルの「Steering Assist」(ステアリングアシスト)システム以外に考えられない。交通の流れが遅いとき、この自動車は、現実に生産されている自動運転車に最も近いものとなっている。
世界最大の自動車部品サプライヤーの1つであるDelphiも、自動運転車の技術に取り組んでおり、同社が「Autopilot」と呼ぶ技術を搭載した「Tesla Model S」を披露する予定だ。同社はGoogleやAppleなどテクノロジ分野の巨大企業や、言うまでもなく、いわゆるシリコンバレーのほかの革新的なハイテク企業すべてに近づくため、カリフォルニア州マウンテンビューに研究所を開設した。Delphiは同研究所でのプレスイベントで、連携して自動車の周囲の人間や物体を認識できるセンサ技術とコンピュータプログラムのデモを行った。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス