自立したアーティスト活動の進め方講座 - (page 4)

矢野悠貴(ループス・コミュニケーションズ)2013年11月05日 08時00分

3) スターマネージャーの登場

 また、スタッフにとってもプロフェッショナルな個人が活躍できるチャンスがもたらされる。それはLady GagaにとってのTroy Carterであり、Justin BieberにとってのScooter Braunだ。自らアーティストを発掘し、戦略を持ってアーティストを人気者へ押し上げるプロフェッショナルなマネージャーが登場してくる可能性は高まるだろう。音楽のみならず映像のクリエイティブに強みを持った人材かもしれないし、Troy Carterのようにデジタルメディア周りの戦術に専門性を持った人材かもしれない。またはファンコミュニティの運営に専門性を持った人材かもしれない。

 明確で魅力的なコンセプトとコンテンツを持って活動し、必要に応じてクラウドソーシングを活用して専門的なノウハウやスキルを用いる。さらに活動をステップアップさせるために、専門性を持ったビジネスパートナーと契約する。そんな自立したアーティストの姿が現実のものになるとき、同時に、アーティストに関わるスタッフにも一層の専門性が求められ、「このアーティストにこの人あり」といったスター的なスタッフが日本にも多く登場する可能性が広がっていくはずだ。

画像
矢野悠貴
株式会社ループス・コミュニケーションズ
芸能プロダクション・エイベックスにてアーティストのマーケティング及びマネージャーを担当。世界各国のアニメフェスに数多く同行し、クールジャパンの現場を体感。アーティストとファンのコミュニケーションのため、早くからFacebookやTwitterアカウントを活用してきた。現在はソーシャルメディアの活用に関する企業様向けのコンサルティングの他、講義やセミナー等も行っている。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]