グーグルは10月9日、昨今の飲食業界における検索キーワードのトレンドを紹介した。同日は「Google AdWords」で複数端末でのユーザー行動を把握できる新指標「推定合計コンバージョン」も発表されている。
グーグルによると、飲食関連キーワードの検索回数は2012年比で18%増え、その中でも外食系のキーワードは20%の高い増加率を見せているという。2012年時点で62%あったスマートフォンによる検索の割合は、2013年は67%にまで上昇し、スマートデバイスの普及拡大を裏付ける結果となった。
外食関連の検索はモバイル端末で多く、宅配・レシピなど中・内食関連の検索はタブレットやPCの割合が若干高め。外食と中・内食では、検索するシチュエーション、モチベーションが異なっていることが見てとれる。商品の固有名詞については、急上昇ワードとして1位に「ヘルシアコーヒー」、3位に「いなば タイカレー」が入ったのが特徴的。「地域+パンケーキ」というキーワードも上位16位以降に目立つ。
飲食関連のキーワードと「クーポン」を掛け合わせた検索は2011年と比較して2012年は61%増、2013年上半期でも前年比13%増と検索ボリュームは大きくなってきていることから、割引クーポンなどの需要は急速に高まっているようだ。
グーグル 広告ソリューション推進本部の丹下智貴氏は「ユーザーが今どんな検索をしているのか、どういうシチュエーションが多いのかをつかんだうえで、それに合わせたプロモーションすべき」と語り、その実例として、日本マクドナルドと協力して展開した広告キャンペーンを紹介した。
朝食時間帯の6~9時にスマートフォンユーザーにターゲティングして「プレミアムローストコーヒーの無料サンプリングキャンペーン」の広告を配信した際には、テレビCMよりも来店効率が高くなったとのことで、モバイル広告によってO2Oを加速させることができるとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス