カリフォルニア州メンローパーク発--Googleは創立15周年記念日の前日、同社が最初に本社を構えたサンタマルガリータアベニュー232番地のSusan Wojcicki氏のガレージがあった場所を訪れた。暖かい激励を受けたGoogleは、同社の検索機能の背景にあるエンジンを変更したことを明かした。
新エンジンは「Hummingbird」という名称で、Googleがコアとなるアルゴリズムを変更するのは、2010年に「Caffeine」を導入して以来今回が初めてである。Googleのシニアバイスプレジデントで最も古い社員の1人であるAmit Singhal氏によると、Hummingbirdは世界中のGoogle検索の90%に影響を与えるという。
「私がGoogleに入社したとき、ウェブサイトに対して簡単な検索ができるようになっただけで人々は喜んだ。その後、その状態に慣れてくると、人々はさらに複雑な質問を投げかけてくるようになった。Hummingbirdは、その根本的な再考の結果である」と同氏は述べた。
Singhal氏は、ページに対するランク付けとインデックス作成はともに検索エンジンに組み込まれているが、Caffeineはアルゴリズムにおけるランク付けの部分に重点を置いていたのに対し、Hummingbirdはインデックス作成をより重視していることを慎重に説明した。
同氏は新旧の「Google Search」機能について、「Hummingbirdは、構築してから何年かが経過した後に、これらの能力を利用する方法を再考する機会をわれわれに与えてくれた」と述べた。同氏は以前、Googleが検索エンジンに、自動補完、同義語認識、音声認識、プリキャッシュ、ユニバーサル検索、コンテキスト認識などの機能を追加していくにつれて検索そのものはさらに簡単になっていったと述べていた。
Googleは、同社が考案した検索機能を再考することを恐れることはないかもしれない。しかし、現在Googleでマーケティング担当シニアバイスプレジデントを務めるWocjicki氏は、Googleの中核にある価値は変わっていないと述べた。
同氏は、Googleの3つの約束と同氏が呼ぶものに再度言及した。Googleは、ユーザーのために素晴らしい検索機能を構築すること、世界中のユーザーを対象とすること、そして同氏いわく「大きく考える」ことに、常に専念してきたと同氏は説明した。
「ここで非常に小さな企業であったとき、われわれは大きなことを考えていた。ただ現在ほど多くの人々がわれわれに耳を傾けていなかったというだけだ」と同氏は述べた。「現在、われわれは『Glass』、ネットアクセス用の『Loon』、自動運転車といったプロジェクトに取り組んでいる」(Wocjicki氏)
Wocjicki氏は、Googleに7人しか社員がいなかったときでも、奥の部屋には「Google Worldwide Headquarters」(Google世界本社)と記されたホワイトボードがあったと振り返った。
「Googleにおいて多くのことが当時とは異なるが、その中核は実際には変わっていない」と同氏は述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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