サムスンは、GALAXY Note 3の音声通話機能もないがしろにはしなかった。ニューヨークのT-MobileのGSMネットワークでこのデバイスをテストしたところ、通話品質は非常によかった。通話相手によれば、筆者の声ははっきりと聞こえ、背景ノイズはほとんどなかったという。とはいえ、もし相手がよく聞いていれば、携帯電話の通話によくあるうつろな感じを聞き取ったはずだ。
ヘッドセットを通じて聞いた音声は、聞きやすくて音量も大きく、スマートフォンの音量をいくつか下げなくてはならないほどだった。同じことが、Note 3の強力なスピーカーフォンに対しても言える。通話相手は、ハンズフリーの状態で話した音声が良好だったことに驚いていた。
Galaxy Note 3(T-Mobile版)通話品質サンプルウエハーのようにフレームが薄いにもかかわらず、GALAXY Note 3のバッテリはかなりのスタミナを持っている。このデバイスの3200mAhという大容量のバッテリは、米CNET Labsの動画再生によるバッテリ消費テストで15時間という驚異の記録をたたき出した。このテストは、スマートフォンの電源が切れるまで、HD品質の動画を流し続けるというものだ。
比較対象として、バッテリの持ちをセールスポイントにしているMotorolaの「Droid Maxx」は、同じテストでやや長い16時間を記録した。
サムスンGALAXY Note 3の性能 | |
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LTEの平均ダウンロード速度(T-Mobile) | 8.3Mbps |
LTEの平均アップロード速度 | 6Mbps |
米CNETアプリのダウンロード | 4.96MBを7.9秒 |
米CNETモバイルサイト読み込み時間 | 4.1秒 |
米CNETデスクトップサイト読み込み時間 | 8.1秒 |
起動時間 | 21.5秒 |
カメラ起動時間 | 1.2秒 |
サムスンが製品を作った以上、当然だが勝利を目指している。同社の製品は最初はうまくいかないことがあるが、魅力的なハードウェアが出来上がるまで、粘り強く取り組みが続けられる。3度目の正直という言葉もあるが、GALAXY Note 3は(市場こそニッチだが)これまでサムスンが作ったスマートフォン・タブレットの中でもっとも魅力的で、筆者がこれまで使った中ではもっとも優れた製品だった。使ったことのある製品のリストの中には、LGの「G2」、MotorolaのDroid Maxx、LGの「Optimus Vu II」などの高性能ファブレットが含まれている。
確かに、この製品の特徴に魅力を感じない人もいるだろう。サイズが大きいことは隠しようがないし、ぴったりしたパンツのポケットに入れるのは無理だ。レザーをまねた背面やレトロなデザインも受け付けない人がいるだろう。しかし率直に言って、筆者はNote 3のデザインが大好きであり、特におしゃれなブラックの色合いが好みだ(ホワイトモデルもある)。またNote 3には、素晴らしかった「GALAXY S II」のデザインを思い起こさせるところがある。GALAXY S IIは筆者のお気に入りのスマートフォンだ。
仮にSペンと大きく改善されたスタイラスインターフェースを使わないとしても、GALAXY Note 3はそれ自体が非常に進んだデバイスだ。使われているパーツやプロセッサは最高水準のものであり、人を魅了するスクリーンは、事実上持ち運びできるHDテレビとして機能する。確かに、2年契約をした上での価格が299.99ドルというのは、スマートフォンとしては市場でもっとも高い水準であり、Droid Maxxと同じだ(やはり299.99ドル)。
Droid Maxxの方がポケットに入れやすく、バッテリ持続時間も長いが、Note 3の方がよいカメラを持ち、バッテリ持続時間にも大きな差はない。このデバイスの長いバッテリ持続時間は、こちらの方が高速なプロセッサとより多くのRAM、Android 4.3(Droid Maxxは4.2.2)を搭載し、より大きくシャープなディスプレイを持っていることを考えれば、非常に優秀だと言える。「Nexus 7」などの小型タブレットに余計なお金を使うつもりのないパワーAndroidユーザーや、とにかく最も性能のいいスマートフォンを買いたいという人は、GALAXY Note 3を買うべきだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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