ベルリン発--うわさの「GALAXY Gear」がとうとうそのベールを脱いだ。
サムスンは現地時間2013年9月4日、ウェアラブルデバイス戦争に参入する同社初の試みとなるスマートウォッチを、ドイツのベルリンで開催された家電見本市「IFA 2013」で公式に発表した。この製品は、新型の「GALAXY Note 3」と同時に、9月25日に世界で同時にリリースされる。ただし、米国と日本はその例外で、これらの国では10月まで待つ必要がある。
サムスンのGALAXY Gearは、好きになるには実際に手に取ってみる必要があるタイプのガジェットの1つだ。見たことがない間は、そして実際に目にした後でさえ、筆者はサムスンに答えてほしい質問のことで頭がいっぱいだった。例えば、実際の値段はいくらなのか。バッテリはどれだけ持つのか。十分な数のアプリが用意されているのか。実際問題として、意味のない製品ではないのか、といったことだ。
しかし、実際にGALAXY Gearを自分の腕に巻いてみると、筆者はすっかりこれにほれ込んでしまった。GALAXY Gearはスマートウォッチであり、スマートフォンと連携して動作する、手首に装着するタッチスクリーン式の時計で、これがあれば、スマートフォンを鞄やポケットから取り出す必要がなくなる。手首に着けたこのデバイスは、楽々と音楽再生を制御し、運動の記録を付け、好みのアプリをインストールすることができる。電話さえかけることができるのだ。
テクノロジの祭典であるIFA 2013で、GALAXY Note 3と同時に発表された、この「Android」を使用したデバイスは、新世代のスマートウォッチやウェアラブルデバイスをリードする存在として作られたものだ。スマートウォッチは、スマートフォンにありがちな、ユーザーの気を引こうとするアプリやゲーム、通知やソーシャルネットワークのメッセージ、そして警告やアラームや小さな赤い数字などのノイズを目にしなくてもいいように作られている。そして、このデバイスは、その目的をエレガントに実現している。このデバイスは、ハイスペックなわけでもないし、解像度が高いわけでもない。それよりも、まずはこれを腕に巻いたところを見てほしい。
筆者は単純さと機能性がうまく融合していることに魅力を感じた。非常に操作しやすいが、ガジェットファンに欲しいと思わせるような便利な機能は十分に詰め込まれている。重さは73.8gで、予想していたよりもかさばらないものだったが、腕が細い人であれば違う印象を持つかもしれない。実際、「Nike+」やadidasの「miCoach」などの柔軟性のないトレーニング記録用デバイスを身につけたことがある人なら、かなりスリムに感じるだろう。
このデバイスは800MHzのプロセッサと512MバイトのRAMを搭載しており、タッチインターフェースの応答性は高い。また、1.63インチ、320×320のスーパーAMOLEDスクリーンは、非常に明るく、鮮明に見える。白いテキストやシンプルなアイコンは、ユーザーが選択できる背景色から浮かび上がって見える。各機能はわかりやすい四角いアイコンで示されており、スワイプで自分が使いたいものを探して使用する。
GALAXY Gearの表面は金属だ。そして、わかりやすいシンプルな四角いアイコンを使っていると言えば、どこかで聞いたことがあると思う人もいるだろう。
先にはっきりさせておこう。このAndroidを搭載したGALAXY Gearのインターフェースは、「Windows Phone」にかなり似ている。
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