サムスン製ハイエンドスマートフォンがベンチマークテストの結果を不正に操作しているとする報道がまたも流れ、同社は弁明に追われている。
サムスンは、同社のスマートフォン「GALAXY Note 3」で、よく使用されるベンチマークツールが実行されていることを検知すると性能スコアを釣り上げているという内容の記事を否定した。この記事は、Ars Technicaが米国時間10月1日、大がかりな調査によるしっかりした記録を提示して報じたものだ。
「GALAXY Note 3では、高いパフォーマンスを必要とする機能を実行するとCPUとGPUの速度が最大になる」と、サムスンはCNET UKに宛てた声明の中で述べた。
「これは特定のベンチマークテストの結果を釣り上げようとしたものではない。われわれは常に、可能な限りのユーザー体験を顧客に提供しようと努めている」と、サムスンは書いている。
GALAXY Note 3では、「Geekbench」「Quadrant」「AnTuTu」といったよく使われるテストプログラムを実行すると、4つのコアすべてが速度を限界の2.3GHzまで高めるため、非常に高いスコアが出るようだ。ところが、同じプログラムでも名前を変えて実行すると、多くのコアは通常の操作時と同じく、加熱を防ぐためにアイドル状態のままだったという。
Ars Technicaはさらに、この高速化が行われるのはファイルにリストとして記載されているベンチマークアプリケーションに対してのみだと述べている。これはサムスンの見解と完全に食い違っているが、サムスンの声明はこの点に触れていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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