Steve Jobs氏死去から2年、「iPhoneの次」を巡る動き--松村太郎のApple一気読み

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 9月30日~10月6日のAppleに関連するCNET Japan/ZDNet Japanのニュースをまとめた「今週のApple一気読み」。

アップル、世界ブランド価値ランキングで初の首位に
アップル、世界ブランド価値ランキングで初の首位に

 iPhone 5sは品薄状態が続いているが、すでに市場の興味はAppleが送り出す“次”に移っているようだ。それは新しいMac製品が、アナウンス済みの新OS「OS X Mavericks」とともに登場するのか、あるいはiPad/iPad miniになるのか。iPhoneの発売の数字で驚きを与えたことから、Appleの先行きについてポジティブな見方も広がりつつある。

 そんな中、Appleが世界のブランドランキングで初めて1位になった。2位はGoogleで、これまでCoca-Cola、IBMがトップブランドとして君臨していたが、ウェブやモバイルの市場をコントロールする2社が世界で最も知られ、また使われているブランドとなった。生活のパートナーとしての側面が評価に大きく左右したと考えている。今後Appleは、Samsungの勢いを弱めて、中国市場を獲得していかなければならないとの指摘もある。

アップル、世界ブランド価値ランキングで初の首位に--2位はグーグル(9月30日)

 また先週は、Appleの会計年度が切り替わる10月1日を迎えている。向こう1カ月程度で発表される9月末締めの決算の数字を待ちながら、年末商戦に向けてどんなギアチェンジを見せるのか。それでは早速、先週のニュースを振り返っていこう。

10月5日、Steve Jobs氏死去から2年

 2011年10月5日にAppleの共同創業者で前CEOだったSteve Jobs氏が亡くなって2年になる。現在のCEO、Tim Cook氏は従業員に対して、「世界をより良い場所にしてくれた」と称賛し、Appleのこれまでの業績に触れながら「あなた方全員を誇りに思うと、確信している」と伝えたという。

 Cook氏になってからこれまで、変化していないようでいろいろな変化がもたらされている。Jobs氏のように、聴衆をあっと驚かせるプレゼンとは違う、ジワジワとそのすごさを実感させる手法だ。それだけに、WWDC 2013でiOS 7を発表した直後に、鳴り止まない喝采に拳をあげて応えた様子は、印象に残っている。

 iPhoneについては、iPhone 4s、5とリリースし、1年に1モデル制を貫いてきたが、2013年からはミドルレンジのiPhone 5cを投入し、ハイエンドのiPhone 5sとともに、2モデルの体制に移行した。iPadは2012年にiPad miniを登場させ、こちらも2モデル。MacBook Proには、光学式ドライブを排除したRetinaディスプレイモデルを用意し、iMacからも光学式ドライブを排除した。

 Jobs氏がAppleに復帰してから整理・再編したラインアップを踏襲しながら、顧客に受けたコンセプトや機能をジワジワと他のモデルに拡げていく、そんな手法で盤石な戦いを続けてきたと言える。

 しかしスマートフォン市場では、他社に対するプレッシャーが弱く台頭を許しているという現状もある。Samsungとは法廷でも激しく攻防を繰り広げてきたが、スマートフォン市場全体では押され気味で、株価を押し下げる要因となった。

 そろそろ、Jobs氏が見せてきた「あっと言わせる製品」の発表によって、潮目を変えるタイミングとなるのだろうか。

アップルCEOクック氏、故ジョブズ氏をしのび社員に書簡:「あなたがた全員を誇りに思うだろう」(10月5日)

iPhone 5s、iPhone 5cレビューが出揃う

 CNETでもiPhone 5s、5cのレビューが掲載されている。端末選びの参考に、読んでみていただければと思う。筆者はiPhone 5sを購入し、毎日何十回にも上るロック画面解除のパスコード入力をTouch IDで済ませられる快感を経験中だ。この快適さは初めだけでなく、永続的に体験できるiPhone 5sのメリットと言えるだろう。

 一方、iPhone 5cはiPhone 5と同じ内容ながら、ポリカーボネイトでコーティングの質感も非常に高いカラフルなボディは、iPhone 3G/3GSを彷彿とさせる快適な握り心地で、手に持つという点では、より薄く軽いiPhone 5sよりも優れているのではないか、と思う。

「iPhone 5c」レビュー--低価格版でも高性能、カラフルな外観(10月1日)
「iPhone 5s」レビュー--バッテリ、プロセッサ、他社製品との比較など(後編)(10月3日)

「iPhoneの次」を巡る動き

 9月20日のiPhone 5s、5c発表・発売から3日間で900万台を売り上げ、これまでの数字を大きく上回った。その販売の中心はハイスペックなiPhone 5sであり、これからの年末商戦にiPhone 5cの山が控えていると見ている。

 6月に開催されたWWDC 2013では、iOS 7のお披露目と同時に、Mac向けのOS X Mavericsもアナウンスされた。いずれも「秋」にリリースするとしており、iOS 7はiPhoneが発売される少し前の9月18日にダウンロード可能となった。WWDCで立てた大きなフラグの回収、残るはMavericksとMac Proとなっている。

 Mavericksもこれまで通り、Mac App Storeでリリースされると見られるが、開発者向けにはGolden Masterと呼ばれる製品出荷前のパッケージが配布され、いよいよ発時期が近づいていると見られている。Macに関しては前述のMac Proの新型発表に加え、MacBook Pro Retinaディスプレイモデルがまだ2013年の更新がされていない。

 次に、iPadについてだ。例年、iPhoneとiPadに限らず、Appleは主力製品を1年に1度刷新する。iPadは2010年4月に登場し、iPad 2を2011年3月、第3世代iPad Retinaディスプレイモデルを2012年3月にリリースしている。Lightningコネクタに変更された第4世代iPadは変則的に2012年11月にリリースされ、このときにiPad miniが初めて投入された。以降、iPadシリーズは11月発売のペースに変わったようだ。

 iPhoneのテクノロジから推測すると、iPadにはA7もしくはA7X、そして指紋センサ内蔵のホームボタンTouch IDの搭載が行われるのではないかと考えられる。一方iPad miniは、どこまでハイスペックに引き上げられるのかに注目だ。

 iPad miniはA5プロセッサとXGAディスプレイを搭載しiPadから比べると2世代前のiPad 2の仕様と同じだ。しかし人気が高く、開発者からも例えば「ゲームマシンとして有望」などの評価を得ている。同時にライバルとなる7インチサイズのタブレットは軒並み高精細ディスプレイを搭載しており、Appleとしても「iPadのサブ」という位置づけから主力へと引き上げる必要があるだろう。

 注目は、A7プロセッサやTouch IDといった最新のテクノロジの搭載と、Retinaディスプレイ化だ。

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近距離通信、アシスタント……将来のビジネスへの布石となるか?

 iOS 7ではデザイン変更が大きく扱われるが、それ以外にもさまざまな注目技術が搭載されている。その1つがiBeaconだ。複数のBluetooth信号を使って、例えば店の店内や商業施設の中での正確な位置情報を取得することができるこの技術は、MLBが球場などで試験導入するなど、将来のモバイルサービスを具現化する方法として期待されている。

 また、AppleはCueというパーソナルアシスタントアプリを買収したようだと報じられた。このアプリはメール、アドレス帳、カレンダー情報などの情報を結びつけることで、この魚呈されているイベントの概要を自動的に作成するというもの。おそらく、現在は素っ気ない通知センターで予定を表示する「今日」タブの中身がより充実することになるのではないか、と見られる。

アップルの位置情報サービス「iBeacon」--MLBの試験導入に見る可能性(10月2日)
アップル、パーソナルアシスタントアプリのCueを買収か(10月4日)

Appleのウェブの世界での勢力図とは?

 AppleのiOS 7の浸透度合いを測るためにウェブトラフィックの分析が用いられていたが、iPhoneを始めとするAppleのプラットホームとしての勢力を測るためにも用いられている。Net Applicationsのモバイルブラウザ市場調査では、AppleのSafariが54.2%のシェアを獲得したが、StatCounterの調査では、iPhoneのSafariは21.0%で、Android標準ブラウザの28.2%に逆転されているという。

 総合的に見れば、OSの統計でiOSは52.6%で首位となっているが、2012年が63%だったことを考えると、10ポイント以上の下落で支配力の低下が指摘できる。

9月の世界ブラウザ市場、IEの復活が鮮明に--米調査(10月2日)
「Windows 8」、シェア8%台に拡大--9月のNet Applications調査(10月2日)

その他

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