スペイン、バルセロナ発--数カ月にわたって写真やうわさがリークされていたサムスンの「GALAXY Note 8.0」が、形ある実在のものとして正式に発表された。この8インチタブレットは、そのサイズのおかげで、7.9インチの「iPad mini」と直接競合しようとしている。同製品がどの程度の成功を収めるかは、価格に大きく左右されるだろう。
iPad miniの価格は現在、329ドルからとなっている。この価格は、このサイズのタブレットとしては高価だとされている。しかしそうした希望価格の高さにもかかわらず、iPad miniの売れ行きは相変わらず好調だ。サムスンはGALAXY Note 8.0の価格をまだ発表していないが、同社がその発売を成功させたいのなら、そうした詳細を明確にする必要があるだろう。
しかし、サムスンのハイエンドタブレットのこれまでの価格設定を考えれば、GALAXY Note 8.0がiPad miniより多少でも安くなるかどうかは疑問だ。同デバイスが非常に大型のスマートフォンの役割も果たすことになる国際市場では特にそうだ。
このデバイスについては、以下の筆者の第一印象を読んで、2013年第2四半期に予定されている発売を楽しみにしてほしい。
GALAXY Note 8.0は、手にした時の感触が、典型的な7インチタブレットとははっきりと異なる。もちろん、幅は明らかに広くなっているが、それでも手の中でしっくりくる。シンプルでエレガントなデザインを採用しており、エッジや角は非常に滑らかだ。GALAXY Note 8.0は、GALAXY Note 10.1と同じ素材で作られているようだが、耐久性を高めるために金属部分が少し多い。非常に薄いこのデバイスは、重さが0.74ポンド(約336g)しかなく、iPad miniよりわずかに重いだけだ。
下部には、左からメニューキー、ホームキー、バックキーという順番に、3つのベゼルボタンが並んでいる。サムスンはこの3つのボタンにも「S Pen」を使えるようにした。これは「GALAXY Note II」にはなかった機能だ。
5メガピクセルの背面カメラは、背面上部のちょうど中央に位置しており、写真を撮る時にうっかり指が写り込んでしまうことが少なくなるかもしれない。しかし前面カメラは、前面の右上隅にある。底面には2基のスピーカーグリルと、microUSBポート、S Pen用のスロットがある。
右側面には、SIMカードスロット(後述する)があり、その下にmicroSDカードスロットがある。左側面には、Peelの「Smart Remote」ソフトウェアをサポートする赤外線ブラスタと、音量ロックボタン、電源/スリープボタンがある。
もちろんS Penを使えるように、圧力感知機能も備えている。このタブレットにS Penで文字を書くのは、10.1インチのGALAXY Note 10.1よりははるかに楽だったが、GALAXY Note IIほど書きやすくはなかった。
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